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19日の阪神8Rで行われた第17回阪神ジャンプステークス(3歳上障害オープン、J・GIII、芝3140メートル、9頭立て、1着賞金=2800万円)は、高田潤騎手騎乗の1番人気オースミムーン(牡6歳、栗東・松下武士厩舎)が2周目向こう正面で先頭に立ち、食い下がるマキオボーラーを振り切ってV。6度目の重賞制覇を成し遂げた。タイムは3分31秒9(良)。
最初の障害でワールドマッチが落馬。残る8頭のレースを引っ張ったのはマキオボーラーで、積極的に流れをつくった。ミヤコデラックス、メイショウアラワシが続き、さらに離れてダンツメガヒットが追走。圧倒的人気に推されたオースミムーンは、序盤は無理することなく6番手あたりを進んだ。マキオボーラーが軽快に逃げ、順回りの2周目に入るあたりから後続も徐々に接近。オースミムーンも前を射程圏に入れ、向こう正面に入るとマキオボーラーをかわしにかかる。マキオボーラーも抵抗を見せて、2頭が競り合う形のまま最終障害へ。オースミムーンは食い下がるマキオボーラーとの叩き合いを1馬身1/4差で制して、一昨年に続くこのレース2度目のV。高田騎手は3連覇を果たした。2着は2番人気のマキオボーラーで、さらに5馬身差の3着にはしんがり9番人気のミヤコデラックスが入っている。
オースミムーンは、父アドマイヤムーン、母レディクライマー、母の父リアルシャダイという血統。北海道日高町・山際辰夫氏の生産馬で、(株)オースミの所有馬。通算成績は29戦7勝(うち平地11戦0勝)。重賞はJ・GIII小倉サマージャンプ、J・GIII阪神ジャンプS、J・GII東京ハイジャンプ(2013年)、J・GIII京都ジャンプS(14年)、J・GIII東京ジャンプS(15年)に次いで6勝目。松下武士調教師は阪神ジャンプS初勝利。高田潤騎手は01年アイディンサマー、13年オースミムーン、14年メイショウブシドウに次いで4勝目。
同レース3連覇&6年連続連対となった高田騎手は「きょうは折り合いにだけ気をつけていましたし、仕掛けどころは特に気にしてはいませんでした。早めに先頭に立って余裕ができたぶん遊んでいたけれど、後ろから来られたら来られたぶんだけ伸びる馬ですし、いいレースができました」と会心の勝利を振り返っていた。
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