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【安田記念】取捨即断!血統アナリシス


ウマニティ


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日曜日に行われる安田記念の出走馬について、血統的な舞台適性の有無を1頭ずつシンプルに考察していきます。 予想の際にお役立てください。


スワーヴリチャード
父は持続力に優れたハーツクライ。その父に、パワーとスピードを兼備したアンブライドルズソングの肌馬を組み合わせることで、バランス抜群の総合力を実現している。ただし、中距離以上でスピードの持続力を活かしたいタイプであることは間違いなく、マイルG1の時計勝負では最後のツメが甘くなる可能性もある。血筋の特長を活かすためには、ある程度の時計を要する馬場、あるいは展開が好ましい。

サトノアレス
ディープインパクト×ダンチヒ系は東京芝マイルG1における好走血統のひとつ。近親についても、さかのぼればロイヤルアカデミー2やストームキャットらの名があると同時に、安田記念のサイアーおよびBMSがズラリと並んでいる。ゆえに、潜在している舞台適性と底力に関しても文句なし。少なくとも血統面で見劣るようなところはない。

ダッシングブレイズ
父キトゥンズジョイは2013年の北米チャンピオンサイアーで、今年のドバイシーマクラシックを制したホークビルをはじめ、G1級の活躍馬を多数輩出している。半面、本馬はサドラーズウェルズ系×マッチェム系の配合が色濃く出ているためか、上がりの速い競馬では決め手に欠ける。馬力を要求される競馬にならないと、血筋の良さを引き出せないかもしれない。


アエロリット
クロフネの産駒は本馬を含めてマイルG1で4勝。距離適性については文句なし。近親には、最優秀4歳以上牝馬に選出されたダイヤモンドビコー、NHKマイルC勝ち馬のミッキーアイル、2歳女王ラッキーライラックなどがいるように、母系の活力も十分にある。一方で、スピードとパワーに偏りがちな牝系ゆえに、一定以上のスタミナを求められる牡馬混合G1では強調材料に欠ける。紛れた場合の連下候補までが妥当ではないか。

ペルシアンナイト
父は欧米を股にかけて活躍馬を輩出した名種牡馬デインヒルの血を受け継ぐハービンジャー。母父にサンデーサイレンスを配することで、同馬の持ち味である優れたスピードの持続力を生み出している。一方で、ややダート色が濃い牝系の血脈が影響しているせいか、速い上がりを求められる競馬ではひと押し欠ける。持ち味を活かすためには、持久力を必要とする競馬になるか、あるいはロングスパートを仕掛けることが肝要になる。

レーヌミノル
ダイワメジャーはマイル路線で多数の活躍馬を輩出している一方、安田記念における好走馬はゼロ。近親についても本馬以外にG1級はおらず、一族の活力という面ではここに入ると物足りない。また、パワー&スピード寄りの血脈で固められているため、瞬発力勝負になるとイマイチ。牡馬混合G1で上位に食い込むためには馬場悪化など、多くの馬が苦にするような競馬にならないと厳しい。

ウエスタンエクスプレス
父エンコスタデラゴは豪チャンピオンサイアーで、スプリンターズSを制したウルトラファンタジーを輩出するなど、日本の馬場に対する適性は十分。半面、近年の東京芝1600mにおける父フェアリーキング系の成績が芳しくなく、今回の舞台に適応できるかどうかについては疑問が残る。上位争いに加わるためには、馬場や展開など何らかの助けが欲しい。

キャンベルジュニア
父エンコスタデラゴはウエスタンエクスプレスと同じだが、こちらは母が豪G1 2勝、母父は豪チャンピオンサイアーのリダウツチョイスと、母系も一本筋が通っている良血馬。当舞台における父フェアリーキング系の成績はイマイチだが、古くはフェアリーキングプローンが当レースを制しているように、タフな競馬になれば血の良さを引き出す可能性もある。侮れない1頭と言えよう。

レッドファルクス
父はエンドスウィープの血を受け継ぐスウェプトオーヴァーボード。母父にサンデーサイレンスを配することで、同馬の持ち味である強烈な決め手を生み出している。一方で、米国寄りの血筋が集まっているせいか、欧州指向のタフさを求められる安田記念では、昨年のようにひと押しを欠く印象。そのあたりを踏まえると、上位進出するためにはスピードを活かせる速い上がりの競馬、あるいは高速決着が好ましい。

モズアスコット
サドラーズウェルズ系×ストームバード系という、ややパワーに偏りがちな配合。それでも、日本の馬場に対応できているのは、父フランケルが有する身体能力の高さと適応能力の賜物だろう。サンデーサイレンスの血を内包していないため、極端に上がりが速くなる競馬ではワンパンチ足りない半面、型にハマッたときの破壊力は生半可なものではない。展開ひとつで上位進出のチャンスは十分にある。

リアルスティール
ディープインパクトは東京芝のマイルG1で優勝馬を多数輩出。母父ストームバード系についても当舞台における活躍馬が多い。3代母である稀代の名牝ミエスクから展開される牝系はG1ウイナーが数多く並ぶ名門一族で、スケールと底力は十分すぎるほど。血の特長を存分に活かせる持続力勝負になれば、浮上あっても何ら驚けない。


ヒーズインラブ
父ハービンジャーが属するダンチヒ系の安田記念における相性は悪くないのだが、近親にG1級の名は見られず、ここに入ると活力の点で物足りない印象。また、ややダート色が濃い母父の血脈が影響しているせいか、速い上がりを求められる競馬ではひと押し欠ける。血の特長を活かすためには自身が先行するか、上がりを要する消耗戦がベターとなる。

ブラックムーン
母父のニジンスキー系は悪くないのだが、一族を見るとG1級どころか重賞級の名もまばらで、ここに入ると母系の活力で見劣る点は否めない。さらに、キングマンボを経由しない父ミスプロ系の当レースにおける成績が沈滞気味とあっては苦しい感。父の父エンドスウィープの持ち味である切れ味鋭い末脚を引き出すことができれば、活路を見出すこともあるかもしれないが……。

リスグラシュー
母はマイラータイプ。姉や近親の良績もマイル以下に集中しているように、スピードに長けた牝系だ。この牝系にハーツクライを掛け合わせることで、スピードと持続力を兼備したハイバランスの総合力を生み出している。半面、突出した要素に欠けるのも事実で、G1ではどうしても最後のひと押しが利かない。血の持ち味を最大限に活かすためには、上がりを適度に要する競馬になるか、自身から早めに動いて持続質勝負に持ち込みたい。

サングレーザー
ディープインパクトは産駒から安田記念優勝馬を2頭輩出。母マンティスハントの仔は軽い芝を得意にしているタイプが多い。父と母を鑑みると、本馬も相応の適性を持ち合わせているものと思われる。一方で、母父であるヴァイスリージェント系の安田記念における成績がイマイチ。単純に巡り合わせと言ってしまえばそれまでだが……。勝ち負け争いに加わるためには、血の良さを活かせる速い上がりの競馬、あるいはスピード決着が望ましい。

ウインガニオン
サンデーサイレンス系×ダンチヒ系の配合自体は悪くないのだが、父ステイゴールドの産駒は東京芝マイル重賞との相性が悪く、やや適性からズレる印象は否めない。牝系についても、クラシカル的な要素が強いため、高速決着になった場合の不安は残る。血の良さを活かすためには、上がりのかかる馬場あるいは、時計を要する競馬になってほしいところ。



ウマニティ重賞攻略チーム

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