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【東西現場記者走る】トーセンバジル大器“完成”

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【東西現場記者走る】トーセンバジル大器“完成”

 東西サンスポ記者が、1週間の密着取材で勝ち馬を探るGI企画。天皇賞・春は大阪サンスポの山口大輝記者(26)が、担当する。5日目は厩舎リーディングトップ(29勝)をひた走る藤原英昭厩舎が送り出すトーセンバジルに注目。昨年は、香港GI香港ヴァーズで3着に好走するなどめきめきと力をつけてきた。名門厩舎が大事に育ててきた大器が花開くか。

 結論のときが迫るだけに、金曜日は気を引き締め直して取材を始めた。5日目のターゲットはトーセンバジル。管理する藤原英厩舎は、皐月賞エポカドーロが7番人気の低評価を覆して勝ち、厩舎リーディングでは2位の角居厩舎に9勝差をつけて29勝で独走中。日経賞の敗戦(5着)で人気を落とすなら絶好の狙い目だ。

 馬場入りをチェック。角馬場で体をほぐした後、Bコースを気持ちよさそうに走る姿に好感を持った。騎乗した藤原助手を直撃した。

 「順調やな。馬自体もホンマに成長してる。やっと(完成してきた)という感じ」。前走の敗因は「馬場が悪かったのがな」と同助手。良馬場とはいえ、午前中まで稍重発表で不得手な馬場だったのは確かだ。デムーロ騎手も「大きい馬だから馬場は良の方がいい」と証言。さらに「中山の小回りは合わないと思う。スタミナはあると思うし、京都もいい」と上積み要素を教えてくれた。

 昨年は8着も、成長途上だった。昨年末には香港ヴァーズで3着。「今年を、ある程度計算してきた。昨年よりレベルアップしている」と、トレーナーの青写真通りの成長曲線を描いてきた。一昨年の秋は1600万下を勝った直後にジャパンCに挑戦するなど、強敵相手にもまれた経験が生きるはずだ。

 ようやくゴールが見えてきた。決断のときは、すぐそこ。土曜もギリギリまで取材し、悔いのない本命を打ちたい。







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