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【スプリングS】“優等生”に変貌 ルーカス集中力UP

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【スプリングS】“優等生”に変貌 ルーカス集中力UP

 “優等生”に変貌したルーカスが、兄の果たせなかったクラシック制覇へ一歩前進する。

 天皇賞・秋、香港カップなど世界を股にかけてGI6勝をあげたモーリスの全弟。新馬V→東スポ杯2歳S2着と期待どおりにエリート街道を歩んでいたが、思わぬつまずきを見せたのが前走・ホープフルSだ。当週のWコース追いで急にジャンプして、騎乗者を振り落とし放馬するアクシデント。レースでも気負うような面を見せ、6着に敗れてしまった。

 「道中力み気味で、幼さを出してしまいましたね。それがラストの伸びにも影響していたと思います」と、森助手は振り返る。

 しかしダービー馬ドゥラメンテなど、癖馬をきっちりと矯正してくるのが堀厩舎の一流たる所以だ。「普段からの馬の取り扱いに気をつけたり、馬と人間とのコンタクトを重視しながら調整してきました」と森助手。それが如実に表れたのが今週の追い切りだ。

 3頭併せの真ん中に挟まれる状況でも集中力を切らすことなく、残り1Fでグイッと前へ出て最先着。前走時は馬場入りからテンションが高く盛んにクビを上下させていたが、今は落ち着き払った姿を見せている。

 「先週は併せたアルバートより手応えが良かったし、今週もいい動き。気性面のコントロールができていますね。チークピーシズ(視界を遮ることで集中力をアップさせる馬具)も外して臨みます」と、精神面での成長は明らかだ。

 スプリングSで4着に終わるなど2~3歳時は重賞の壁に跳ね返されていた兄に比べれば、現時点での完成度は上。さらに、鞍上が金鯱賞スワーヴリチャード)など先週7勝をあげリーディングを独走するミルコ・デムーロなら鬼に金棒だ。超良血馬がいよいよ真価を発揮する。

 “究極の3連単”はルーカスを1着に固定。9FでOP勝ちを収めているステルヴィオを2、3着に据えた計10点で勝負する。(夕刊フジ)

★フジテレビ賞スプリングSの枠順はこちら 調教タイムも掲載

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