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★中山牝馬S連覇を狙うトーセンビクトリー 姉妹制覇に挑むエンジェルフェイス
今年の中山牝馬S(GIII)には17頭の登録があるが、そのうち4頭がキングカメハメハ産駒。同産駒はJRA重賞通算99勝で、史上4頭目のJRA重賞通算100勝まであと1勝としているが、通算3勝を挙げている中山牝馬Sで節目の勝利を挙げることができるだろうか。
前年の覇者でキングカメハメハ産駒のトーセンビクトリー(牝6歳、栗東・角居勝彦厩舎)は、トップハンデの56キロを背負う。Vならレディアルバローザ(2011、12年)以来2頭目の中山牝馬S連覇となるが、今年も同レースを制すことができるか注目だ。
また、同じくキングカメハメハ産駒のエンジェルフェイス(牝5歳、栗東・藤原英昭厩舎)は、2011、12年に中山牝馬S連覇を遂げたレディアルバローザの妹で、同レースの姉妹制覇がかかる。同一重賞の姉妹制覇は、近年では母シンメイミネルバ産駒のサウンドオブハート(姉、2013年優勝)、カフェブリリアント(妹、2015年優勝)姉妹が阪神牝馬Sを制した例などがあるが、姉に続き中山牝馬Sで勝利を挙げることができるだろうか。
★阪神スプリングJに今年初戦となるアップトゥデイトが4年連続の参戦
J・GI2勝馬アップトゥデイト(牡8歳、栗東・佐々木晶三厩舎)が阪神スプリングジャンプ(J・GII)に登録している。同馬は2015年に中山グランドジャンプ、中山大障害を勝ち、“春秋J・GI制覇”を達成して同年のJRA賞最優秀障害馬を受賞
その後も障害重賞戦線で安定した成績を残しており、昨年末の中山大障害(J・GI)では、スタート直後からレースの主導権を奪って他馬を大きく引き離て逃げたが、ゴール直前でオジュウチョウサンに交わされ2着となった。
アップトゥデイトは阪神スプリングジャンプに3年連続で出走しており、15年4着、16年2着、17年2着という成績を挙げているが、4度目の挑戦で同レース初制覇を遂げることができるだろうか。
なお、同馬に騎乗予定の林満明騎手は、前人未到の障害通算2000回騎乗まであと12回に迫っており、今年の障害競走では7戦3勝(勝率.429)という成績をマークしている。
★フィリーズRに母子3代出走、3連勝中のロードカナロア産駒アンヴァル
11日の阪神では、桜花賞トライアルのフィリーズレビュー(GII)が実施される。2005年優勝馬ラインクラフトは桜花賞、NHKマイルCを制し、2013年優勝馬メイショウマンボはオークス、秋華賞、エリザベス女王杯を制覇。昨年の2着馬レーヌミノルも桜花賞を制しており、牝馬クラシック戦線を占う重要な一戦と言える。
先週実施されたトライアル・チューリップ賞(GII)では、最優秀2歳牝馬ラッキーライラックが勝ち、桜花賞へ向け好発進を決めたが、フィリーズレビューで桜花賞への優先出走権を手にするのはどの馬だろうか。
福島2歳S勝ち馬のアンヴァル(牝3歳、栗東・藤岡健一厩舎)は、昨年9月の初勝利以降3連勝中で、今回が初重賞挑戦となる。同馬は父口ードカナロア、母アルーリングボイスという血統で、祖母のアルーリングアクト(2000年5着)、母のアルーリングボイス(2006年4着)に続き母子3代でのフィリーズレビュー出走となる。果たして、アンヴァルは祖母と母が敗れたフィリーズレビューで重賞初制覇を飾ることができるだろうか。同馬には、藤岡佑介騎手が騎乗する予定となっている。
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