|
第50回きさらぎ賞(14日、京都11R、GIII、3歳オープン国際、別定、芝・外1800メートル、1着本賞金3900万円=出走11頭)単勝5番人気のネオヴァンドームが、ゴール前の叩き合いを制し、父ネオユニヴァースと父子でのきさらぎ賞制覇を達成した。1分48秒6(良)。ミルコ・デムーロ騎手(31)は父とのコンビで03年皐月賞とダービーを制覇。同産駒での勝利に本人も大喜びだ。クビ差2着が1番人気のレーヴドリアン、3着に6番人気のステージプレゼンスが入った。
父が歩んだ道程を息子も突き進んでいくのか。ネオユニヴァース産駒のネオヴァンドームが、きさらぎ賞父子制覇を成し遂げ、クラシックの有力候補に名乗りを上げた。 「調教で乗っていくうちにだんだんとネオユニヴァースに似ていくなと思っていました。父のようにクラシックも行きたいですね」 笑顔のミルコ・デムーロ騎手は父が03年の皐月賞、ダービーを制した時の手綱を取り、日本で初めてクラシックのタイトルを獲得した。その子どもでの重賞Vに、父のときの夢をもう一度の思いが高まっていく。 道中は中団の内々を追走。直線では少し外めに持ち出して、馬群を縫うように進出。1番人気のレーヴドリアンが外から襲いかかったが、クビ差しのいだ。ゴール前の叩き合いで外にふくれ、インペリアルマーチの進路を妨害。デムーロ騎手は過怠金5万円の制裁を受けたが、前を捕らえに行く時の瞬発力は父を彷彿とさせるものだった。 「馬場の悪いところを走っても苦にしないし、父に似てタフやな。このレースでの疲労などのケアをしながら、今後のことは考えたい」 藤原英昭調教師は勝利を喜ぶ一方で、中間に熱発するアクシデントがあった反動を心配する。だが、ここで賞金を大きく加算して、皐月賞(4月18日、中山、GI、芝2000メートル)直行も含め、ローテーションにゆとりができたことは確かだ。 短期免許の制限があるデムーロ(今回の免許は28日まで)は、クラシックでも騎乗を楽しみにしている口ぶり。コンビが継続するかも注目だ。昨年は皐月賞をアンライバルド、ダービーをロジユニヴァースが勝ったネオユニヴァース産駒。今年はネオヴァンドームがその期待を背負ってクラシック戦線を席巻する。(柴田章利)
|