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【東京新聞杯】アレスが目覚めた!柴山「やっぱりすごい馬」

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【東京新聞杯】アレスが目覚めた!柴山「やっぱりすごい馬」

 東京新聞杯の追い切りが31日、東西トレセンで行われた。美浦では、一昨年の2歳王者サトノアレスが、実戦を想定した追い切りで素晴らしい動きを見せた。久々の重賞制覇に好ムードが漂っている。美浦のグレーターロンドン、栗東のリスグラシューも調教評価『S』となった。

 ゴーサインを待つ必要もなく、みずから獲物を捕らえにかかる。厳しい寒さが和らいだ時間帯に登場したサトノアレスが、Wコースで目の覚めるような反応を見せた。残り1ハロン。一瞬で僚馬をかわして1馬身前に出ると、そのままゴールへ飛び込んだ。馬なりで5ハロン65秒2、3ハロン37秒3-12秒9は優秀だ。

 「仕掛けなくても、馬の気持ちだけですっと前に出ていった。あれだけ時計が速くなっても、楽に抜けてくるのだから、やっぱりすごい馬だよ」

 3週連続で騎乗した柴山騎手が、絶好の感触に笑みをこぼした。

 前走のキャピタルS(2着)は直線でダイワキャグニーに馬体を寄せにいくと、集中力を欠いて詰めが甘くなった。それを考慮して、この日の調教は実戦を想定した。

 先導役のレッドゲルニカ(OP)が速いラップを刻み、その差は開いたが、鞍上は3コーナーで内に進路をとって差を詰める。4コーナーでは馬の後ろ、そして直線では外へと流れるように持ち出し、ハンドリングを確認。「きょうは前に出てゴールを迎えるように。抜けてから気を抜きかけたところでハミをかけ直したら、すぐに取ってくれたし、いい調教ができた」と、レースに向けて準備万端だ。

 柴山騎手がアレスとコンビを組むのは初勝利を挙げた2016年9月以来。それでも、たびたび調教を手伝い、成長過程や特性はインプットされている。

 「緩かったトモ(後肢)がどっしりとして力強さが出た。体つきもマイラーっぽくなったね。フットワークも大きいから小回りより広い東京がいい。久々に乗れるし、本当に楽しみ。いい仕事をしたい」

 一昨年の2歳王者サトノアレスにとっても、今年を占う重要な一戦。好メンバーがそろった今回のGIIIを勝てば、おのずとマイル王の座も見えてくる。 (板津雄志)

東京新聞杯の特別登録馬(想定騎手入り)はこちら 調教タイムも掲載

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