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30日の札幌11Rで行われた第10回キーンランドカップ(3歳上オープン、GIII、芝1200メートル、16頭立て、1着賞金=4000万円、サマースプリントシリーズ第5戦、1着馬にスプリンターズSの優先出走権)は、四位洋文騎手騎乗の8番人気ウキヨノカゼ(牝5歳、美浦・菊沢隆徳厩舎)が道中最後方から早めに進出して直線も力強く伸び、重賞2勝目を飾った。タイムは1分8秒6(良)。
前走の復活Vは、本物だった。序盤は最後方につけていたウキヨノカゼが、4コーナー手前から一気に進出してそのまま押し切る強い競馬。重賞ウイナーの底力をぞんぶんに見せつけて、GIへの切符を手に入れた。
レースは予想外の先行争い。タガノアザガルとクールホタルビが互いに譲らず先手を争い、ここにマジンプロスパーも加わる。さらにネオウィズダム、エポワス、オメガヴェンデッタなども好位につけ、速いペースとなった。人気のティーハーフは中団からの競馬。4コーナー手前で外からウキヨノカゼが勢い良く進出すると、直線に入って前にいる各馬をのみ込む。先行馬は総崩れとなって、差し・追い込み馬が台頭。しかし、ウキヨノカゼは全く脚いろが鈍ることなく、そのまま押し切って快勝した。文句なしの強さで2連勝。そして重賞2勝目を飾った。3/4馬身差の2着にはつれて後方から追い込んだ9番人気のトーホウアマポーラが入り、さらに1/2馬身差の3着争いは大接戦になったが、1番人気のティーハーフが3着を確保している。
ウキヨノカゼは、父オンファイア、母アドマイヤダッシュ、母の父フサイチコンコルドという血統。北海道日高町・ファニーフレンズファームの生産馬で、國分純氏の所有馬。通算成績は9戦4勝。重賞はGIIIクイーンC(2013年)に次いで2勝目。菊沢隆徳調教師、四位洋文騎手ともにキーンランドCは初勝利。
前週の札幌記念(ディサイファ)に続き、2週連続の札幌重賞Vとなった四位騎手は「本当にうれしい勝利。前走のようにじっくりいって、しまいで勝負という形だったんですが、反応がすごく良かったので驚きました。これなら上へいっても楽しめますね」とさらに上のステージに向けて、気持ちを高めていた。
★30日札幌11R「キーンランドカップ」の着順&払戻金はこちら
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