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【セントウルS】ディレクター、7カ月ぶりV演出


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【セントウルS】ディレクター、7カ月ぶりV演出

 今週末の日曜は、サマースプリントシリーズ最終戦、産経賞セントウルSが阪神競馬場で行われる。2年連続で参戦するダンスディレクターに注目。7着に終わった昨年と同じ7カ月半ぶりとなるが、入念に乗り込まれ仕上がりの良さが目立つ。目標のスプリンターズS(10月1日、中山、GI、芝1200メートル)へ向けて、3つ目の重賞奪取で弾みをつける。

 秋競馬の開幕にあわせ、スプリント界の古豪がターフに戻ってくる。重賞2勝の7歳馬ダンスディレクターが、今年も産経賞セントウルSで始動する。

 「昨年(7着)とレース間隔は同じだけど、今年は馬に緩みがないぶん、力を出せると思う。昨年と違う結果を期待している」

 笹田調教師が状態の良さを伝えた。前走は今年1月のシルクロードS。メンバー最速の末脚(3ハロン33秒1)を繰り出し、連覇を達成した。2着馬は、のちに高松宮記念を制したセイウンコウセイだけに、ポテンシャルはGI級と言っても過言ではない。その後は左第1指骨剥離(はくり)骨折のため休養。左前脚の不安を発症した昨年と同様、シルクロードS以来の7カ月半ぶりになるが、今年は中間の調整過程が大きく違う。

 「去年は温泉(福島・いわきの競走馬リハビリテーションセンター)に出して、馬の体も心も緩んでいた部分があった。今年はそういうところがないし、違うと思う」とトレーナーは説明する。

 今年は涼しい函館競馬場に早めに入厩して調整を開始。8月下旬に栗東トレセンに帰厩してからも、じっくりと乗り込みを消化してきた。新垣厩務員も「状態自体は今年の方がいい。気性的にカッとしているタイプなので、休み明けも苦にしない」と前向きだ。

 年齢を重ねて精神面が成長し、スタートの不安が解消。近走はレースぶりに安定感が増し、一級品の瞬発力を存分に発揮できるようになっている。

 「落ち着きが出てきたし、ゲートもそんなに心配しなくていい。いい形でスプリンターズSに行きたい」と笹田調教師。短距離王を決めるスプリンターズSの前哨戦。自慢の末脚で、開幕週のターフを切り裂く準備はできている。 (斉藤弘樹)



産経賞セントウルステークスの特別登録馬(想定騎手入り)はこちら 調教タイムも掲載

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