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最終週を迎える札幌では9月2日、「第52回札幌2歳S」(GIII、芝1800メートル)が行われる。来春にもつながる見逃せない一戦。今年は新種牡馬オルフェーヴル産駒2頭、クリノクーニングとロックディスタウンの激突が話題だ。
クリノクーニング(牡、栗東・須貝厩舎、母クリノビスケット)は函館開幕週の先月9日にデビュー。時計の速かった週とはいえ、1800メートルを1分49秒7の2歳コースレコードで父にJRA初Vをプレゼントし、「ゴールドシップを超えるタイムで走るとは…」と須貝調教師を驚かせた。その後はここを目標に入念に乗り込みを消化。24日に札幌芝コースで5F62秒8を叩き出し、30日も同67秒4を余裕残しでマークした。
「1回使ってうるさくなるかと思ったけど、逆に大人しくなった。お利口さんだし、動きもしなやか。このままの雰囲気でレースに臨めばいい」とトレーナー。北村友騎手とのコンビで連勝を決め、来春へ夢をつなぎたいところだ。
ロックディスタウン(牝、美浦・二ノ宮厩舎)は15年にGIIIクイーンCを制したキャットコイン(父ステイゴールド)の半妹。6日の新潟芝1600メートルの新馬戦では、ラスト3F32秒5と父譲りの末脚で他馬を圧倒した。その後は札幌に入厩して調整され、30日には芝コース5F65秒3で併せた2歳新馬に1秒5も先着した。
「予定より速くなったが、もともとしまいを伸ばしたかったし、動きも良かった。軽さよりパワーのタイプで、前日に雨が降った馬場も逆によかった」と、佐竹助手は力の要る馬場への適性もアピール。ルメール騎手とのコンビ続行で、こちらも一歩も引かぬ構えだ。(夕刊フジ)
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