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【沢田康文の欧州リポート】イネーブル、ヨークシャーオークスも圧勝
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24日に英国のヨーク競馬場で行われたヨークシャーオークスは既報の通り、女傑イネーブル(英=J・ゴスデン、牝3)が逃げて圧勝し、英愛オークス、牡の古馬を撃破した“キングジョージ”に続きGI4連勝となった。
「凱旋門賞はとても難しいレースで、特別な馬に乗らないと勝てないが、この馬となら」とL・デットーリ騎手。史上最多タイの4勝を誇る名手は、10月1日に仏シャンティイ芝2400メートルで行われる次の大一番へ自信を深めている。
さらにここにきて有力候補として浮上したのが同厩舎のクラックスマン(牡3)。デットーリが手綱を取った英ダービーで3着、P・スマレン騎乗の愛ダービーで2着と善戦した後、ヨークシャーオークスの前日に行われたGIIグレートヴォルティジュールSを6馬身差で楽勝した。
今後は9月10日のニエル賞(シャンティイ、GII、芝2400メートル)をステップに、凱旋門賞か英チャンピオンS(10月21日、アスコット、GI、芝2000メートル)に参戦するプランがある。
英ダービー馬ウイングスオブイーグルスが故障のためすでに引退し、仏ダービー馬ブラムトも15日のGIIギョームドルナノ賞で5着に敗退。出走すれば、3歳牡馬ではクラックスマンに期待がかかりそうだ。
一方、シャンティイの小林智厩舎に在厩しているサトノダイヤモンド(栗・池江、牡4)とサトノノブレス(同、牡7)は30日、エーグル調教場の芝コースで前哨戦のフォワ賞(9月10日、シャンティイ、GII、芝2400メートル)に向け、1週前追い切りを行う予定。欧州初戦へ順調に調整は進んでいる。 (在仏競馬記者)
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