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有力馬はこぞって、セオリーどおりに前めの外ラチ沿いへ。そのエアポケットを利用して、間隙を突くのが内枠の差し馬プレイズエターナルだ。
“外枠絶対説”が唱えられて久しい直線競馬。ただし、差し馬にとっては外枠がいいというわけでもない。過去10年のアイビスSDで、道中7番手以下から連対したのは計6頭。うち3頭は(13)、(16)、(18)番と外枠だったものの、ほかの3頭は(5)、(3)、(2)番と実はイーブンなのだ。
それだけに、内め(3)番を引いたところで、プレイズに限っていえば絶望的といったイメージはサラサラない。むしろ、馬群が集中し、追い出すに追い出せない外めより、前に障壁がない内めのほうが断然、レースはしやすい。
前走・韋駄天Sはかなりの出遅れをかまして6着まで。ただ、マークした上がり3F31秒6は千直のレコードタイ。当時も外め(11)番で追いづらいシーンが目についただけに、逆に、差し馬は“内枠絶対説”と唱えたくなってしまう。
あとはどこまでスタートの出遅れを最小限にとどめられるか。久々のコンビとなる北村友騎手も「一完歩目が速くないのでポイントはゲート」としながら、今週の追い切り後に「以前の硬さがなかった。いつもより前進気勢もあった」と、気になるコメントを残している。ほぼ最後方からが常だった1200メートル時代とは、状態が違うことだけは確かだ。
約半分が条件馬とあって、安田隆調教師は「バリバリのOPはアクティブミノルとネロくらい。前々走くらい走ればヒケは取らない」と、結構なファイティングポーズ。確かに準OP・駿風S勝ちだけでも、ここでは金看板に映る。千直一閃劇に賭けてみる。
“究極の3連単”はやはりOP勢を重視。1・2着にプレイズと前めのネロ&アクティブミノルを据え、3着少なめの計12点できっちり仕留めたい。(夕刊フジ)
★アイビスサマーダッシュの枠順はこちら 調教タイムも掲載
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