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今週開幕する夏の新潟開催。日曜メインは直線芝1000メートルのアイビスサマーダッシュ。ここで初タイトルを狙うのが、3歳牝馬レジーナフォルテだ。昨夏、千直を2歳コースレコードで駆け抜けており、スピードは引けを取らない。新婚の杉原誠人騎手(24)とのコンビは2戦2勝。格上挑戦だが、51キロなら古馬相手でも好勝負必至だ。
待ちに待った晴れ舞台だ。前走の福島・さくらんぼ特別(1000万下)を快勝したレジーナフォルテが、昨年8月に初勝利を挙げた千直に2度目の参戦。格上挑戦となるが、目下の充実ぶりと舞台適性の高さを生かして、重賞初Vを狙う。
「前走の勝ち方は良かったですね。状態は変わらずいいですよ。2歳で千直を勝ったときの内容が良かったですし、去年からこのレースを使いたいと思っていました」
佐藤吉調教師の声が弾む。デビュー3戦目で挑んだ千直は圧巻だった。好スタートからハナを奪って、外ラチ沿いを軽快に飛ばし、残り200メートル過ぎからは独走態勢。2着に5馬身差をつけて、55秒0(良)の2歳コースレコードをたたき出した。
その後6戦は勝ち星に恵まれなかったが、今年4月以降は、福島→京都→福島と芝1200メートル戦を使われ、敗れたのは不良馬場が響いて6着だった2走前のみ。3戦2勝の好成績を誇る。
鞍上との相性の良さも見逃せない。福島で挙げた2勝は、いずれも杉原騎手の手綱だ。
「前走は古馬相手にいい勝ち方をしてくれました。スタートも二の脚も速いですし、折り合いもついて走ることができます。初勝利のときは乗っていませんでしたが、強かったですね。成長して、そのときより3キロ減の51キロ。この斤量は魅力的で、楽しみですよ」とジョッキーは目を輝かせる。
デビュー7年目の鞍上は、6月30日に一般女性の里奈さん(26)と結婚。人生の伴侶を得て、初の重賞騎乗となる。新妻が競馬場に駆けつけるかどうかはまだ分からないと話すが「よりいっそう頑張りたいですね」と気合十分だ。
勢いに乗る3歳牝馬と新婚ジョッキーのフレッシュなコンビに、重賞初Vの“時は来た”-。真夏の新潟名物の重賞にその名を刻む。 (花田隆)
前走出世レースV
さくらんぼ特別は出世レースとして有名だ。昨年は今年の高松宮記念を制したセイウンコウセイが3歳でV。同じく3歳馬では2010年に優勝(1着同着)したパドトロワは、12年のアイビスSDなど重賞3勝を挙げた。14年のシゲルカガも3歳で優勝し、翌年に交流GIII北海道スプリントCを勝っている。また、07年のプレミアムボックス(4歳でV)は、のちにオーシャンSなど重賞3勝。04年のプレシャスカフェ(5歳でV)は、CBC賞など重賞2勝を挙げている。
★アイビスサマーダッシュの特別登録馬(想定騎手入り)はこちら 調教タイムも掲載
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