最新競馬ニュース

【七夕賞】ヴォージュ、2000メートルなら一線級


©サンケイスポーツ


 3,815  3  0

【七夕賞】ヴォージュ、2000メートルなら一線級

 荒れる伝統のハンデ重賞、七夕賞が今週の福島メイン。サマー2000シリーズの開幕戦でもある。ここで注目される上がり馬がヴォージュだ。芝2000メートルに抜群の実績を持ち、ここに来てレースぶりに安定感も出てきて連勝中。勢いに乗って、厩舎にとっても初のJRA重賞Vに挑む。

 勢いに乗って重賞に初チャレンジだ。1600万下を2連勝した4歳牡馬ヴォージュが、みちのくの名物重賞に参戦。西村調教師がタイトル奪取の手応えを口にした。

 「当初は小倉記念を考えていましたが、馬がとても元気だし、小回りコースも合うと思うので、使うことにしました。内田騎手からも『いいところがあると思うので、使ってくれれば』という話をもらいましたしね」

 最近の7戦は、全て2番手からの競馬。福島コースの経験はないが、小回りは持ち前の先行力が生きるという見立てだ。「ハンデはもう少し軽いと思ったけど…」と55キロには少し不服そうだが、前走のジューンSは、重賞2着が2度ある実績馬プロディガルサンを封じてのV。重賞で通用する力はすでに示している。芝2000メートルも【5・1・1・0】で現役最多の勝利数を誇るベストの条件だ。

 昨年4月にデビューした当初は気性が幼く、調教や実戦でも集中力がなかった。ところが、今年1月の寿Sを右前肢跛行で出走取り消しとなり、その後に無理をさせず休ませたことで、心身ともに一変。馬体が研ぎ澄まされ、走ることに前向きになった。「以前とは全く馬が違います。悪さをすることもなくなりました」と西村調教師は目を細める。

 最大の長所は、競り合って負けない勝負根性。過去2走とも手応え以上のしぶとさを発揮して、勝ちきった。トレーナーは「調教でも1頭だと普通に走っているけれど、前に馬がいると追いかけようとする。いい面が競馬でも出ていますね」と頼もしく感じている。

 西村調教師にとっても開業3年目でJRA重賞初Vのチャンス。「ずっといる馬で重賞に出させてもらって(杉山忠国)オーナーに感謝していますし、だからこそ結果を出したいですね」。人馬ともに飛躍の夏を目指し、ヴォージュが出陣する。 (下村静史)

七夕賞の特別登録馬(想定騎手入り)はこちら 調教タイムも掲載

★舞台適性あるフェスタ産駒

 ヴォージュは2010年の凱旋門賞で2着に好走したナカヤマフェスタの初年度産駒。今回は同産駒として初のJRA重賞出走となる。先週は同じ父を持つヒメタチバナ(美・柴田人、牝4)が、七夕賞と同じ福島芝2000メートルの南相馬特別を快勝。舞台適性は十分にありそうだ。

★馬名の由来

 ヴォージュはフランス北東部にある山脈の名。現在開催されている世界最大の自転車レース「ツール・ド・フランス」は、きょう行われる第5ステージでヴォージュ山脈のラ・プランシュ・デ・ベル・フィーユがゴールに設定されている。

 ナイス!(3

このニュースへのコメント

コメントはありません。

関連競馬ニュース

新着競馬ニュース

人気競馬ニュース

会員登録(無料)でできること

レース情報

今週の注目レース

4月21日()
マイラーズC G2
フローラS G2
4月20日()
福島牝馬S G3

⇒今週の番組表へ

先週のレース結果

4月14日()
皐月賞 G1
アンタレスS G3
4月13日()
中山GJ G1
アーリントン G3

⇒先週の番組表へ

総賞金ランキング
JRA競走馬総賞金ランキング
4歳以上
1 ドウデュース 牡5
102,726万円
2 スターズオンアース 牝5
84,098万円
3 リバティアイランド 牝4
74,444万円
4 ディープボンド 牡7
67,569万円
5 ジャスティンパレス 牡5
65,388万円
6 シャフリヤール 牡6
59,685万円
7 タスティエーラ 牡4
57,005万円
8 ジャックドール 牡6
49,004万円
9 ソールオリエンス 牡4
48,668万円
10 ナムラクレア 牝5
47,685万円
» もっと見る

3歳
1 ジャスティンミラノ 牡3
27,482万円
2 ステレンボッシュ 牝3
21,547万円
3 ジャンタルマンタル 牡3
18,666万円
4 アスコリピチェーノ 牝3
16,854万円
5 コスモキュランダ 牡3
15,392万円
6 シンエンペラー 牡3
11,128万円
7 コラソンビート 牝3
9,942万円
8 エトヴプレ 牝3
9,644万円
9 スウィープフィート 牝3
9,386万円
10 レガレイラ 牝3
8,278万円
» もっと見る