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【毎日杯】レース展望


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【毎日杯】レース展望

 今週の阪神は、土曜にメーンの重賞が組まれている。3歳馬によるGIII毎日杯(28日、芝1800メートル)だ。

 過去10年の優勝馬からは2008年ディープスカイNHKマイルC、ダービー)、10年ダノンシャンティNHKマイルC)、13年キズナ(ダービー)と3頭のGIホースへと飛躍。昨年も勝ち馬マイネルフロストがダービーで3着と好走しており、3歳GIを占う意味で、年々重要度を増しているレースだ。

 今年の主役を務めるのはアンビシャス(栗東・音無秀孝厩舎、牡)。新馬-千両賞と連勝後の前走、共同通信杯リアルスティールドゥラメンテに続く3着と好走した。1800メートルの距離にメドを立てただけでなく、世代トップレベルの資質を示した点は見逃せない。軽い瞬発力が武器のディープインパクト産駒だが、タフな阪神の芝も2戦目でクリア。18日の1週前追い切りでは坂路で4ハロン53秒2、1ハロン12秒8をマークし、古馬相手に先着と上々の動きをみせている。今回は2戦目の千両賞でコンビを組んだ松山弘平騎手の騎乗。松山騎手は音無厩舎のディープインパクト産駒ヒストリカルで大阪城S(阪神芝1800メートル)を制したのも記憶に新しい。同馬と同じ近藤英子オーナーの所有馬でもあり、重賞初Vへ期待はふくらむばかりだ。

 超良血アッシュゴールド(栗東・池江泰寿厩舎、牡)も着実に力を付けている。最後方からのレースとなった2、3走前とは違い、前走のきさらぎ賞では中団からのレース。直線では馬群をさばきながら3着に食い込んだ。折り合い面にもだいぶ進境がうかがえた内容で、全兄オルフェーヴル同様、レース経験を積みながら常識にかかってきている。その兄が飛躍のきっかけとしたのは、阪神芝1800メートルで行われたスフリングS。同じ舞台で弟も続く可能性はある。

 未勝利、若竹賞と連勝中のルナプロスペクター(美浦・金成貴史厩舎、牡)は、決め手に磨きがかかってきた。外回りの阪神で、持ち味を生かせれば上位争いに加わってきそうだ。ゆきやなぎ賞を快勝したアルバートドック(栗東・松田博資厩舎、牡)は、ひと息入れて臨んだ前走が好内容。地力強化が感じられ、重賞初挑戦でも侮れない。シンザン記念2着ロードフェリーチェ(栗東・昆貢厩舎、牡)はまだ完成途上の印象だが、能力は互角だ。

 ほかにも共同通信杯4着ミュゼエイリアン(美浦・黒岩陽一厩舎、牡)、重賞の上位常連のナヴィオン(栗東・橋口弘次郎厩舎、牡)、アルメリア賞を勝ったマサハヤドリーム(栗東・今野貞一厩舎、牡)、武豊騎手と新コンビを組むダノンリバティ(栗東・音無秀孝厩舎、牡)など素質ある若駒がそろった一戦。賞金ボーダーが高くなっているクラシック参戦のためにはVが不可欠だけに、各陣営とも皐月賞への最終切符をかけて渾身の仕上げで臨む。

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