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【阪神大賞典】レース展望

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【阪神大賞典】レース展望

 阪神の日曜メーンは阪神大賞典(22日、GII、芝3000メートル)。天皇賞・春の重要な前哨戦で、1着馬には本番への優先出走権が与えられる。

 GI・5勝馬ゴールドシップ(栗東・須貝尚介厩舎、牡6歳)がレース史上初の3連覇をかけて出走する。今年初戦のアメリカジョッキークラブCでは7着に敗退したが、もともとつかみどころがないタイプ。極端な衰えなどではないだろう。その後は短期放牧でリフレッシュし、栗東へ帰厩後は入念にトレーニングが積まれている。3月4日にCWコースで7ハロン94秒4と長めから初時計を出し、11日の1週前追い切りでは坂路で4ハロン51秒4の好時計をマーク。阪神は6戦5勝、2着1回と相性抜群で、貫禄をみせたいところだ。

 昨年の菊花賞をレコード勝ちしたトーホウジャッカル(栗東・谷潔厩舎、牡4歳)がターフに帰ってくる。菊花賞後は疲労が考慮されて休養し、今回は5カ月ぶりのレースになるが、11日の1週前追い切りではCWコースで一杯に追われて、6ハロン82秒8、ラスト1ハロン12秒4をマーク。態勢は整いつつある。スタミナ勝負は望むところ。2年先輩の菊花賞ゴールドシップとの初対戦が大いに注目される。

 昨年の宝塚記念ゴールドシップに次ぐ2着となったカレンミロティック(栗東・平田修厩舎、セン7歳)は、香港ヴァーズ5着以来の出走。坂路とコースを併用してしっかり乗り込まれ、3カ月ぶりでも態勢は整っている。ここは初めてとなる3000メートルの距離が鍵。JRAジョッキーとなってから早くも重賞2勝をマークしているミルコ・デムーロ騎手がどう乗るか興味深い。

 中山金杯、京都記念を連勝し、勢いに乗っているラブリーデイ(栗東・池江泰寿厩舎、牡5歳)も距離が課題となる。もともと折り合いがつくタイプだけに、克服できる下地はありそうだが、スタミナ比べになったときがどうかだろう。

 昨年秋に京都大賞典金鯱賞を連勝したラストインパクト(栗東・松田博資厩舎、牡5歳)は有馬記念7着以来、3カ月ぶりのレースになるが、調整は順調で力は出せそう。一昨年の菊花賞で4着があり、スタミナに不安は感じられない。

 京都記念で2着に逃げ粘ったスズカデヴィアス(栗東・橋田満厩舎、牡4歳)は展開の鍵を握る存在。スタミナは無尽蔵にあるタイプで、後続の仕掛け次第では粘り込みも考えられる。不振続きのデニムアンドルビー(栗東・角居勝彦厩舎、牝5歳)も、ジャパンC2着など実績では上位。距離や相手関係よりも、調子を取り戻しているかがポイントだ。

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