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阪神の日曜メーンは桜花賞トライアル・フィリーズレビュー(15日、GII、芝1400メートル)。先週のチューリップ賞に続いて、1~3着馬に本番への優先出走権が与えられる。過去10年の1~3着馬で本番を制したのは、2005年1着ラインクラフト、08年3着レジネッタの2頭。同じトライアルのチューリップ賞に水をあけられた感はあるが、05年3着エアメサイアは秋華賞、13年1着メイショウマンボはオークス、秋華賞と牝馬2冠を制覇。今年の出走馬も要チェックだ。
ムーンエクスプレス(栗東・鈴木孝志厩舎)は、阪神ジュベナイルフィリーズでメンバー中最先着の4着。差し・追い込み勢に有利な流れの中、3~4番手を進み、勝ち馬ショウナンアデラからコンマ3秒差に踏ん張った。芝1400メートルでは前々走の秋明菊賞を2歳レコードタイムで制覇。3カ月ぶりの実戦となるが、中間も軽快な動きを見せており、態勢は整っている。重賞初制覇のチャンスだ。
クイーンズリング(栗東・吉村圭司厩舎)は新馬戦-菜の花賞と連勝中。新馬戦は4コーナー先頭で押し切り、菜の花賞は中山マイルでは不利な大外枠に入りながら、外から追い上げて楽勝というスケールの大きな走りだった。今回は輸送時間が短くなるのは好材料で、距離短縮に対応できるスピードも兼備。同じマンハッタンカフェ産駒の関東馬ルージュバック同様、無傷の3連勝で桜花賞への参戦をにらむ。初コンビを組む名手ミルコ・デムーロ騎手の手綱さばきにも注目したい。
ペルフィカ(栗東・岡田稲男厩舎)はリフレッシュ放牧を経て2カ月半ぶりに出走したこぶし賞で2勝目を挙げた。新馬戦を勝って挑んだファンタジーSで、コンマ3秒差の8着と素質の一端を見せており、今回は初めて走る阪神の上り坂を克服できるかが鍵になる。4年目の菱田裕二騎手は大舞台での騎乗数も増えてきたが、意外にも重賞は未勝利。自厩舎の馬で、そろそろ初タイトルをつかみたいところだ。
重賞ウイナーも2頭が参戦予定。阪神JFでは前をカットされて14着と大敗したファンタジーS優勝馬クールホタルビ(栗東・清水久詞厩舎)だが、距離短縮の今回は見直しが必要だ。小倉2歳Sを勝ったオーミアリス(栗東・藤沢則雄厩舎)はやや伸び悩んでいる近況だが、良馬場で本来の差す競馬ができれば巻き返しも見込める。
ラッフォルツァート(栗東・西園正都厩舎)は8戦2勝、2着4回、3着1回という堅実派で、前走の平場500万下で2勝目をマークした。好位でレースができるセンスの良さがセールスポイント。全2勝を挙げている1400メートルでアンドレアシュ・シュタルケ騎手とトライアル突破を目指す。
ここ2戦は案外だが、新馬-りんどう賞と連勝したコートシャルマン(栗東・松永幹夫厩舎)、ファンタジーS2着の実績があるダノングラシアス(栗東・矢作芳人厩舎)もポテンシャルではヒケを取らない。追い込みに徹して決め手に磨きがかかってきたノーブルヴィーナス(栗東・牧浦充徳厩舎)も展開がはまれば上位争いに加われそうだ。
現3歳世代は関東馬の活躍が目立つ。特に牝馬は粒ぞろいだが、ここに出走予定の関東馬はスマートプラネット(美浦・和田雄二厩舎)。前走のクイーンCは12着だが、0秒7差なら悲観する内容ではない。東からの追い風が強く吹いているだけに、軽視は禁物だろう。
なお、同じく関東馬でフェアリーS3着のテンダリーヴォイス(美浦・萩原清厩舎)は、中山のトライアル・アネモネS(14日、芝1600メートル)に向かう予定だ。
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