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【中山記念】血統診断


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 小回りコースの中山で開幕週に行われる伝統のGII戦。スピードの持続力が重要視される。

 過去5年の優勝馬を見ると、父、母系のいずれかにサンデーサイレンスの血が入った馬が4勝。ここでもSS系は外せない。

 一昨年の皐月賞ロゴタイプが最上位だ。父ローエングリンは2003年、07年と当レースを2勝した快速馬。産駒にはスピードの持続力が受け継がれており、母の父SSが瞬発力を補強。バランスの取れた中距離配合といえる。ローエングリンは8歳で当レースを制しており、高齢まで能力は衰えない。

 昨年のオークスヌーヴォレコルトは昨年の勝ち馬ジャスタウェイと同じSS系のハーツクライ産駒。父は持続力とスタミナに優れる種牡馬で、愛1000ギニー馬ハーフウェイトゥヘヴンが出ている母系も優秀だ。父は現役時代、古馬になって本格化しており、成長力にも期待ができる。

 昨年の皐月賞イスラボニータはSS系フジキセキの産駒で、父からスピードとパワーを受け継いでいる。母の父は日本の軽い馬場に向くグレイソヴリン系のコジーン。舞台適性は高く、1800メートルへの距離短縮はプラスに働く。

 マイネルフロストディープインパクトの全兄ブラックタイド産駒。欧州の短距離GIホースを出している母系はスピード寄りで、全3勝を挙げている1800メートルならば、前進が可能だ。

 一昨年の勝ち馬ナカヤマナイトは中山で勝負強いステイゴールド産駒。成長力にも優れ、高齢までパフォーマンスは落ちない。タフな馬場や我慢比べのようなレースになると浮上する。

 アグネスタキオン産駒セイルラージの母ビワパシフィカスはクラシック3冠などGI5勝を挙げたナリタブライアンの全妹。近親にはダービー馬キズナがおり、母系のスケールは大きい。

 ディープインパクト産駒ステファノスは、祖母がマイルCS南部杯を勝ったゴールドティアラで底力にも優れている。父の産駒は本来、広いコースに向いているだけに、鋭い脚の使いどころがポイントになる。 (血統取材班)

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