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第47回高松宮記念(26日、中京11R、GI、4歳上オープン国際(指)、定量、芝1200メートル、1着本賞金9800万円=出走18頭)幸英明騎乗の5番人気、セイウンコウセイが4番手から直線で抜け出して重賞初制覇をGIで飾った。フェブラリーS、ドバイターフに続いての4歳馬のVで、スプリント界でも最強世代が強さをアピールした。タイム1分8秒7(稍重)。2着は2番人気のレッツゴードンキ、3着は1番人気のレッドファルクス。
曇天の尾張で、スプリント界の一等星が圧倒的な輝きを放った。セイウンコウセイがGI初挑戦Vの快挙を達成。初騎乗で大役を果たした幸騎手の笑みがはじける。
「強かったですね。悪い馬場は得意だと先生(上原調教師)から聞いていたので、特に気にせず、セイウンコウセイの競馬をしようと思っていました。僕も役目を果たせたかなと思います」
小雨がぱらつく中で、馬場状態は稍重だったが、3走前に重馬場で準オープンを圧勝したように道悪は得意。陣営は自信を持っていた。好スタートを切り、馬場のいいところを選んでやや外めの好位につけると、他馬が苦しむ道悪の中をすいすい。「4コーナーを回ったときに勝ったと思った」と上原調教師が振り返るほどの手応えで直線に向き、馬場の真ん中から力強く突き抜けた。
「手応えがずっと良くて、抜け出すのが早すぎたかなと思ったけど、最後までよく頑張ってくれました」。幸騎手は興奮気味にパートナーをたたえた。フェブラリーSをゴールドドリームが制したのに続き、今年のGI2戦目も4歳馬が制覇。最強世代がまたしてもレベルの高さを証明した。
昨年3月21日の初勝利からわずか1年。歴史的なスピード出世だ。もともと素質を高く評価されながら、ソエがあったり体質が弱かったりして、未勝利戦を勝ち上がるのに7戦を要した。しかし不安が解消されると才能が一気に開花。瞬く間に階段を駆け上がった。
上原師は2007年のマイルCS(ダイワメジャー)以来、約9年半ぶりのGI制覇。「周りから聞いて余計に力が入った」という一戦だった。「ここまで成長力が素晴らしい馬も珍しい。レースまでじっとおとなしくて、ゲート裏に行くとガラッと変わる。レースに100%集中できる力を持っている」とトレーナーは期待に応えた愛馬に頼もしげなまなざしを向ける。
この後は未定だが、底を見せていない4歳のスピードスターに、夢は大きく広がる。今後のスプリント戦線はセイウンコウセイがリードしていく。 (藤沢三毅)
★26日中京11R「高松宮記念」の着順&払戻金はこちら
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