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【朝日杯FS】アッシュゴールド、黄金の末脚!
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今週は2歳王者決定戦の朝日杯フューチュリティステークスが21日、阪神競馬場(GI、芝・外1600メートル)で行われる。舞台は中山から阪神に移ったが、今年も来春のクラシック候補が顔をそろえた。デイリー杯2歳S2着のアッシュゴールドは名馬オルフェーヴルの全弟。現時点の完成度で兄を上回る良血馬が、強烈な決め手を武器に勝ちに行く。
栗毛の馬体をぬらす冷たい雨も気にしない。全休日明けの16日朝、アッシュゴールドは軽快に坂路を駆け上がった。
「順調ですね。けいこもしっかりやれていて、体に幅が出た感じで成長している」と池江調教師は満足げに切り出した。
全兄にGIホースが2頭。オルフェーヴルは2011年の3冠を含め6勝、GI3勝したドリームジャーニーは06年の朝日杯FSで厩舎に初の重賞&GIをプレゼント。良血馬の宿命として、生まれた時から注目を集めてきた。
「ジャーニーは晩成型で、オルフェも2歳時はそんな目立たなかった。それに比べれば完成は早いね」と師はうなずく。
戦績は3戦1勝。7月のデビュー戦はソエと荒れた馬場の影響で6着に敗れたが、立て直した10月の未勝利戦で能力の一端を見せた。前走のデイリー杯2歳Sでは、中団からメンバー最速の上がり3ハロン33秒6の末脚を披露。展開が向かず、0秒1差の2着だったが、トレーナーは「しまいを生かす競馬で内容は悪くなかった」と回顧する。
デビュー当初はきゃしゃだったが、使われながら体に芯が入ってきた。11日の1週前追い切りでは、時計が出にくい坂路で4ハロン54秒7-12秒5をマークし、併せたゴールスキー(OP)に1馬身半先着。池添騎手は「重い馬場でこのしまい(の脚)はいいね」とパワーアップを感じている。
今年から中山から阪神開催になったのもラッキー。内枠有利な中山マイルと違い、広い阪神の外回りはレースを進めやすい。「折り合いの心配はしていない。切れ味を生かす競馬をしてくれれば」と池江調教師は期待を込めて締めくくった。偉大な兄2頭の背中を追うアッシュゴールドが、2歳王者を視界にとらえた。 (川端亮平)
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