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【神戸新聞杯】ワンアンドオンリー不安なし!
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今週の阪神メーンは、3歳馬による菊花賞トライアルの神戸新聞杯(GII、芝2400メートル)。ダービー馬ワンアンドオンリー(栗東・橋口弘次郎厩舎、牡)が注目の秋初戦を迎える。夏は大山ヒルズに放牧に出され、栗東に帰厩後も順調な乗り込みを消化。横山典弘騎手が駆けつけた1週前追い切りの動きも上々で、休み明けでも力を出せる態勢が整った。阪神はラジオNIKKEI杯2歳Sを勝ったコースでもあり、特に不安材料は見当たらない。
ワンアンドオンリーを脅かす馬がいるか…ということを考えると、夏の中京と小倉を連勝してきたサトノアラジン(栗東・池江泰寿厩舎、牡)が最も注目される。もともと厩舎の期待が高かった馬で、ラジオNIKKEI杯2歳S3着、共同通信杯3着の馬を「夏の上がり馬」と呼ぶのに抵抗も感じるが、この夏の充実ぶりは確か。条件戦とはいえ、古馬相手に楽勝した姿は、最後のひと押しが利かなかった春とは比べものにならない。いまなら重賞でも上位争いできる。全姉ラキシスが産経賞オールカマーに出走するだけに、姉弟同日重賞Vという快挙もかかる一戦だ。
上がり馬ではヴォルシェーブ(栗東・友道康夫厩舎、牡)も注目される。セントポーリア賞を勝った後に皐月賞をパスしてダービーを目指したが体調が整わず。結局、春のクラシックとは無縁に終わったが、じっくり休ませて復帰した芦ノ湖特別では6月の時点で古馬相手に快勝。遅咲きの素質が秋に開花しそうな予感を感じさせた。今回はさらに3カ月の休養明けになるが、入念な乗り込みを消化している。岩田康誠騎手との新コンビも興味深い。
先週のセントライト記念は、クラシック入着組が上位を独占した。春の実績馬も当然、軽視することはできない。デビュー3連勝できさらぎ賞を勝ったトーセンスターダム(栗東・池江泰寿厩舎、牡)は、注目された皐月賞で11着。さらにダービーでは内ラチに激突するアクシデントもあって16着と、ふがいない内容に終わった。休養で心身両面がどこまで立ち直っているかが注目される。
ダービーを左肩跛行で無念の取り消しとなった皐月賞3着馬ウインフルブルーム(栗東・宮本博厩舎、牡)は、先行力を生かせる今の阪神なら面白い存在。最終追い切りの動き次第では、逆転候補になりうるだろう。
GII京都新聞杯を制しているハギノハイブリッド(栗東・松田国英厩舎、牡)も入念に乗り込みを消化。春よりも成長の跡が見られる仕上がりだ。ダービー13着は、使い詰めのローテーションも影響した印象。リフレッシュされた今回は見直す必要があるだろう。同じことはダービー11着のサウンズオブアース(栗東・藤岡健一厩舎、牡)にも当てはまる。こちらも仕上がりは上々で、阪神コースも【1・0・1・0】と実績を残してきた。軽視禁物の一頭だ。
青葉賞3着でダービーの権利を取り損ねたが、能力の高さをみせたヤマノウィザード(栗東・山内研二厩舎、牡)も、血統的には奥の深さを感じさせる素材。復帰初戦からどんなレースをするか楽しみな存在だ。
菊花賞(10月26日、京都、GI、芝3000メートル)の優先出走権が与えられるのは3着馬まで。淀の大一番に向けて、春の実績馬と夏の上がり馬が必見のバトルを繰り広げる。
★神戸新聞杯の特別登録馬(想定騎手入り)はこちら
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