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エピファネイア引退…左前繋靱帯炎で復帰叶わず


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エピファネイア引退…左前繋靱帯炎で復帰叶わず

 昨年のジャパンC、一昨年の菊花賞を制したエピファネイア(栗・角居、牡5)が左前繋靱帯炎(けいじんたいえん)のため、現役を引退することが決まった。30日に所属するキャロットクラブのホームページで発表された。今後は北海道安平町の社台スタリオンステーションで種牡馬入りする。

 競馬界をリードしてきたGIホースが、ターフを去る。2013年菊花賞、14年ジャパンC優勝馬エピファネイアの引退、種牡馬入りが決まった。

 同馬は今年のドバイワールドC9着後、出走予定だった宝塚記念の2週前追い切りの翌日(6月11日)に左前脚の繋靱帯炎を発症。北海道安平町のノーザンファームで経過観察していたが、復帰まで時間を要することや治っても再発の可能性が高く、種牡馬としての使命なども考慮し、引退することになった。なお、同馬の母で05年に日米オークスを制したシーザリオも、右前脚の繋靱帯炎を発症して引退している。

 管理した角居調教師は「種牡馬になればサンデーサイレンスの3×4をつくれる血統ですからね。生産者に喜んでもらえて、セカンドキャリアとして幸せなこと。シーザリオの子が種牡馬になりますし、エピファの子でまた世界へ行ければと思います」と語った。

 12年10月の京都で初陣を飾り、京都2歳S、ラジオNIKKEI杯2歳Sとデビューから3連勝。翌13年は皐月賞、ダービーで2着に終わったものの、菊花賞を制して、母子クラシック制覇を成し遂げた。昨年はジャパンCで2着ジャスタウェイに4馬身差をつける圧勝劇が評価され、IFHA(国際競馬統括機関連盟)が発表した『ワールドベストレースホースランキング』で129ポンドを獲得し、世界2位(1位はジャスタウェイ)となった。海外GI制覇の夢は2世に託される。

繋靱帯炎 競走馬にもっともよくみられる疾病で、原因は屈腱炎と同様、走行中の過伸展により靱帯線維の断裂により発症する。症状の程度により跛行(はこう)はさまざまで、特に歩様に異常を認めない馬も多い。跛行は通常は軽度で、跛行よりも患部が腫れることで気付くことが多い。慢性例では結合組織により、靱帯の径が大きくなる。最近ではハープスターが引退に追い込まれた。

エピファネイア 父シンボリクリスエス、母シーザリオ、母の父スペシャルウィーク。鹿毛の牡5歳。栗東・角居勝彦厩舎所属。北海道安平町・ノーザンファームの生産馬。馬主は(有)キャロットファーム。戦績14戦6勝(うち海外2戦0勝)。重賞は2012年GIIIラジオNIKKEI杯2歳S、13年GII神戸新聞杯、GI菊花賞、14年GIジャパンCの4勝。獲得賞金6億8779万5000円。馬名の意味はクリスマスから12日目にあたる1月6日の公現祭(ギリシャ語)。

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