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第21回函館スプリントステークス(22日、函館11R、GIII、3歳上オープン国際(特指)、別定、芝1200メートル、1着本賞金3800万円=出走14頭)サマースプリントシリーズの初戦は、津村明秀騎乗の8番人気ガルボが中団追走から直線で力強く抜け出して快勝。重賞4勝目を挙げた。タイム1分8秒5(良)。クビ差2着に6番人気ローブティサージュ、さらにアタマ差の3着に4番人気クリスマスが入った。圧倒的な1番人気に支持されたストレイトガールは、馬群に包まれて末脚が不発。11着と大敗した。
7歳牡馬ガルボは、メンバーで最も重い58キロの斤量をものともしない。中団から直線で馬群を割って伸び、猛追するローブティサージュをクビ差で退けて重賞4勝目をゲットした。
「久しぶりに乗せてもらいましたが、具合のよさは感じましたし、4年前よりも成長を感じました。58キロを背負ってこれだけの内容。差す競馬で新しい一面も引き出せたかな」
2010年11月のGIマイルチャンピオンシップ(15着)以来、コンビを組んだ津村騎手が笑みを浮かべた。自身にとって今年の函館初勝利だ。
ガルボは12年4月のGIIIダービー卿チャレンジT以来、実に2年2カ月ぶりの勝利。清水英調教師は「以前乗ってもらって、津村騎手との相性のよさも感じていました。直線でうまく出せましたし、58キロを背負ってたいしたもの」と人馬をねぎらう。
前走のGI高松宮記念は11着。菊地基助手は「敗因は距離(1200メートル)うんぬんよりも馬場だね。道悪に尽きるよ」と説明する。
ガルボにとって今回、良馬場が幸いしたが、気候も味方した。今年6月の函館は、21日までの最高気温の平均が約20・8度。同助手はレース前から「函館は涼しいから馬は元気」と語っていたのだ。これまでの勝ち星は11月下旬から4月上旬までだった。
この後は放牧を挟み、サマースプリントシリーズの第5戦・キーンランドC(8月31日、札幌、GIII、芝1200メートル)へ。冬男が夏男を襲名する日は近い。 (芳賀英敏)
★22日函館11R「函館スプリントステークス」の結果はこちら
ガルボ 父マンハッタンカフェ、母ヤマトダマシイ、母の父ジェネラス。青毛の牡7歳。美浦・清水英克厩舎所属。北海道様似町・高村伸一氏の生産馬。馬主は石川一義氏。戦績40戦5勝。獲得賞金は3億4432万1000円。重賞は2010年GIIIシンザン記念、12年GIII東京新聞杯、GIIIダービー卿CTに次いで4勝目。函館スプリントSは清水英克調教師、津村明秀騎手ともに初勝利。
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