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【有馬記念】キタサンHペースでも大丈夫!


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 すでに超一流馬の域。GPも◎キタサンブラックが“まつり”独唱だ。

 スペシャルなGI。今週のトレセンも独特の盛り上がりを見せたが、最も多く聞かれたのが「キタサンは強い」という声だった。

 今年、JRAのGIで唯一4勝している“請負人”M・デムーロ騎手も強さを認める一人。とりわけ強烈な印象として「宝塚記念(3着)がすごく強かった」と指摘する。

 確かにそう。宝塚は前半1000メートルが59秒1、後半が61秒3という激烈なハイペース決着。2番手追走のワンアンドオンリーが2秒差の14着、3番手のアンビシャスが2秒1差の16着と大失速するなか、逃げたキタサンだけはクビ+ハナ差の3着に粘り込んでいた。

 どんなシチュエーションも苦にしない最強馬の真骨頂。単騎逃げでマイペースに持ち込んだジャパンCから一転し、マルターズアポジーサムソンズプライドら同型の逃げ馬が顔をそろえたが、ペースが上がることはまるでNOプロブレム。むしろ、強さを浮かび上がらせる呼び水となるか。

 「JC後にさらに鍛えることもできたけど、あれだけ強かったから。最低限、現状維持なら十分と思いました」。自信満々な清水久調教師の胸のうちも愛馬への信頼と敬意にあふれている。上積みを求めないマイペース調整は至極順調で、「ほぼ同じ状態。心配はありません」と胸を張った。

 「ディープインパクト(06年)からもう10年だからね。素晴らしい馬と参加できるし、勝ちたい」。武豊騎手も90年オグリキャップと合わせての3勝目へ腕を撫す。父の武邦彦さんとのお別れや、弟の武幸四郎騎手の調教師試験合格など、人生の機微を味わった特別な1年のフィナーレを自らの手で彩る。

 “究極の3連単”はキタサンを1着に固定。2着に絶好調ルメールが操る菊花賞馬○サトノダイヤモンドに加え、21日の枠順抽選会で残り2枠から見事に内めの(2)番を引き当てた昨年の覇者▲ゴールドアクターも据えた、フォーメーション10点で勝負。前売りで700倍超えもある自信の買い目で、豪勢に年を越す!(夕刊フジ)

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