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30日の中山11Rで行われた第21回マーチステークス(4歳上オープン、GIII、ダート1800メートル、16頭立て、1着賞金=3500万円)は、蛯名正義騎手騎乗の3番人気ソロル(牡4歳、栗東・中竹和也厩舎)が好位から差し切ってV。重賞初制覇を果たした。タイムは1分51秒2(重)。
ゴール前は火の出るような壮絶な叩き合い。最後にそこから抜け出したのは、蛯名正義騎手に叱咤を受けた4歳馬ソロルだった。フェブラリーSでは12着に大敗したが、その経験を糧にして快勝。見事に初タイトルを手に入れた。
レースはクリノスターオーが気合を付けての先行策。バーディバーディが2番手につけ、人気のエーシンゴールドも手応え良く好位を追走する。脚抜きのいい馬場で道中も緩みのないラップが刻まれたが、勝負どころではエーシンゴールドの手応えが目立ち、直線入り口では早くも先頭をうかがう勢い。満を持して追い出したエーシンゴールドに、外からジリジリと迫ってきたのがソロルとジェベルムーサで、さらに直線半ばからは大外を伸びたドコフクカゼも猛追する。ゴール前は激戦となったが、最後はソロルがわずかに先着。得意の中山で待望の重賞初勝利を果たした。1/2馬身差の2着は写真判定となったが、2番人気のジェベルムーサが確保。ハナ差3着が5番人気のドコフクカゼだった。
ソロルは、父シンボリクリスエス、母ラバヤデール、母の父サンデーサイレンスという血統。北海道安平町・追分ファームの生産馬で、(有)サンデーレーシングの所有馬。通算成績は16戦6勝。重賞初勝利。中竹和也調教師、蛯名正義手ともにマーチS初勝利。
蛯名騎手は「外枠だったし、前の激しい先行争いを見ながらの競馬。3、4コーナーで手応えが悪くなりながら、もうひと伸びしてくれました。4歳馬でまだまだ良くなりますし、いい根性があるので、これから競馬を覚えてくればさらに楽しみ」と伸びしろを残す4歳馬の将来性を評価していた。
★30日中山11R「マーチステークス」の着順・払戻金はこちら
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