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【京成杯】アンセム、あっさり2馬身先着!


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【京成杯】アンセム、あっさり2馬身先着!

 皐月賞、ダービーにつながる京成杯(19日、中山、GIII、芝2000メートル)の追い切りが16日、美浦、栗東両トレセンで行われた。全休日明けだった前日に実施した4頭以外が、一斉に坂路やコースで躍動。美浦では、オープン特別のホープフルS勝ち馬エアアンセムが坂路で僚馬を2馬身突き放した。サンケイスポーツ調教評価で最高の「S」をゲットだ。栗東ではラングレーが併せ馬で1秒4先着し、好調をアピールした。

 新馬、ホープフルSを連勝したエアアンセムが、待望の初重賞獲りへ万全の態勢を整えた。

 美浦坂路で、僚馬ベック(3歳未勝利)を1~2馬身追走。残り1ハロン手前で内から並びかけると、馬なりであっという間に抜き去り、2馬身先着した。タイムは4ハロン51秒4-37秒8-12秒7。後藤騎手が胸を張る。

 「グングン良くなっているね。余力のある感じで楽に51秒台で上がってきた。自分からハミを取る前向きさが出ているし、心肺機能も高まっている」

 坂路に移動する前には、北Cコースで脚慣らし。向こう正面から13秒5-12秒8-12秒7-14秒4のインターバル調教をしており、実質的にコースと坂路での2本追いだった。明け3歳には厳しいメニューだが、前走のホープフルSはこのパターンでV。ハードな調教にも耐えられる精神的な強さが、クラシックを戦い抜くためには大きな武器となる。

 「追い切りはやればもっと動けるよ。前走は距離が千六から二千に延びたが、内で我慢して、直線は楽に抜け出していい競馬ができたと思う」と伊藤正調教師は語る。厩舎の先輩でもある1998年のオークス2着馬エアデジャヴーを祖母に持ち、デビュー前から陣営はクラシックを意識していた。

 「素質はいいものを持っているし、われわれが考えている以上に馬が良くなっている。あとは目標(ダービー)に向かって着実に力をつけていってくれれば…」と指揮官の期待は高まるばかりだ。中山芝2000メートルは皐月賞(4月20日)と同じ。エアアンセムがデビューから無傷の3連勝で重賞タイトルを手中に収め、今春のクラシック戦線の主役に躍り出る。 (片岡良典)

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