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春の伝統のGII戦、産経大阪杯(阪神、芝2000メートル)が来春からGIに昇格することが23日、分かった。名称は大阪杯になる見込み。また、JRAは来年、有馬記念後の12月28日の木曜にも開催を行う方針で、GIへの昇格を見込むホープフルS(中山、芝2000メートル)が同日のメインとなる予定だ。
春競馬を盛り上げてきた中距離GIIが、来年から大阪杯の名称でGIに昇格する。JRAにとって、春の古馬中距離路線を充実させることは最大の懸案事項で、数年をかけて検討してきた。
現在は4月下旬から5月上旬の天皇賞・春(芝3200メートル)と6月下旬の宝塚記念(芝2200メートル)のGIが2つあるが、芝1800~2000メートルの中距離GIはなかった。近年、中距離に適性をもつトップホースは、海外のドバイ、香港、豪州に活躍の場を求める傾向が強くなり、JRA関係者は「春に国内で中距離の一流馬が走る舞台を作りたかった」と明かす。
既存の大阪杯をGIに昇格させることで、番組上においても混乱をきたすことなく、他のレースにも影響ないと判断。昨年はGI馬6頭、今年もキタサンブラックなどGI馬5頭が出走し、近3年のレーティングは平均で約117になるもよう。GI昇格の基準である近3年の平均115をクリアしている。
また、来年は12月24日に予定される有馬記念のあと、28日の木曜にも開催する方向。昨年、競馬施行規程の一部を改正して、農林水産省令で定める開催の日取りに曜日にかかわらず12月28日が追加され、開催が可能となった。仕事納めの企業が多く、JRA内部でも平日開催に対する不安の声もあったが、24日が最後となると翌年最初の開催まで2週間近く間隔があくことになり、今回開催に踏み切った。なお、この日のメインはGIに昇格するのが既定路線である2歳のホープフルSを据える予定だ。
(情報元:SANSPO.COM)
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