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【セントライト】シンギング重賞初Vで菊へ!
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17日の中山11Rで行われた第67回セントライト記念(3歳オープン、GII、芝2200メートル、15頭立て、1着賞金=5200万円、菊花賞トライアル=3着までに優先出走権)は、北村宏司騎手騎乗の3番人気ユールシンギング(牡、美浦・勢司和浩厩舎)がゴール寸前で差し切り重賞初制覇。2着ダービーフィズ、3着アドマイヤスピカとともに菊花賞(10月20日、京都、GI、芝3000メートル)の優先出走権を手に入れた。タイムは2分13秒5(良)。
同じ勝負服の2頭が鼻面をそろえてのフィニッシュ。先に抜け出したダービーフィズと、鋭く差し脚を伸ばしたユールシンギング。2頭のきわどい争いになったが、追う者の強みできっちり差し切ったのはユールシンギングだった。夏の上がり馬が、重賞タイトルを引っさげて菊の舞台へと駒を進める。
レースはヒロノプリンスが気合をつけてハナへ。バンデは控えて2番手を追走し、その後ろにイレプレイスブルとドラゴンレジェンドが並ぶ。人気のヒラボクディープもその直後で仕掛けのタイミングをうかがう展開。勝負どころで後続も追い上げて、直線入り口では馬群が密集する。馬ごみでもまれる馬も出る中で、外から勢い良く伸びてきたのはダービーフィズ。一気に突き抜けて先頭に躍り出たが、その直後に鋭い末脚を見せたユールシンギングが1完歩ずつ迫り、並んだところがゴールだった。最後はユールシンギングがきっちりかわしてV。ハナ差2着が5番人気のダービーフィズで、さらに3/4馬身差の3着が6番人気のアドマイヤスピカだった。
ユールシンギングは、父シンボリクリスエス、母ジョリーノエル、母の父スペシャルウィークという血統。北海道千歳市・社台ファームの生産馬で、(有)社台レースホースの所有馬。通算成績は7戦3勝。重賞初勝利。勢司和浩調教師はセントライト記念初勝利。北村宏司騎手は05年キングストレイル、08年ダイワワイルドボアに次いで3勝目。
北村宏騎手は「4コーナーで進路が狭くなって、苦しい競馬になりましたけど、最後は馬に助けられました。競馬を使うごとに、馬がいろいろなことを覚えていってくれていますね。(菊花賞は)折り合い面は問題ないですし、馬が平常心で臨めれば距離はもつと思います。とにかく無事でいってほしいですね」とクラシック最終戦に思いを馳せていた。
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