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【ローズS】ひと皮むけた良血、レッドアヴァンセ
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秋華賞トライアルのローズステークス(GII、芝1800メートル)が18日、阪神競馬場で行われる。桜花賞馬ジュエラー、オークス馬シンハライトの2強ムードだが、それに待ったをかけるのがレッドアヴァンセだ。デキは絶好、距離短縮もプラスと条件は好転。自慢の切れ味を武器に、クラシックホース2頭に真っ向勝負を挑む。
末脚の爆発力は見劣らない。2強ムード打破へ、レッドアヴァンセが上昇気配だ。
この春は不完全燃焼だった。2月のエルフィンSで後方2番手からメンバー最速の上がり3ハロン33秒3を繰り出し、直線一気の快勝。牝馬クラシックの有力候補に名乗りを上げたが、ジュエラー、シンハライトに次ぐ3番人気に支持されたチューリップ賞では痛恨の出遅れ(8着)。続く桜花賞は万全の仕上がりとはいえず7着に敗れた。
「桜花賞には(賞金的に)九分九厘出られると思ったけど、念のためチューリップ賞を使った。でもそれが余分だったね。桜花賞では状態がひと息だった」と音無調教師は臨戦過程を悔やむ。調子が上向いたオークスではシンハライトから0秒4差の7着に踏ん張った。
放牧から8月25日に帰厩し、坂路で乗り込みを重ねた。1週前の7日には4ハロン51秒9-12秒5で僚馬に1馬身先着。騎乗した武豊騎手も「抜群の動き」と好感触をつかんだ。「先週は無理せずいい時計が出た。秋になってひと皮むけてきたし、体も少し大きくなっている」とトレーナーも愛馬の成長を実感している。
阪神外回りコースは、自慢の末脚が生きる絶好の舞台。半兄クラレントがマイル重賞を5勝している血統背景からも、2400メートルよりも1800メートル向きなのは明らかだ。「エルフィンSのときのような脚を使ってほしいね。本番が楽しみになる競馬を」と音無師。切れ味光るレッドアヴァンセが、クラシックホースを蹴散らしてみせる。 (千葉智春)
★ローズSの特別登録馬(想定騎手入り)はこちら 調教タイムも掲載
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