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サマースプリントシリーズ最終戦、セントウルステークスの追い切りが7日、東西トレセンで行われた。栗東では、ビッグアーサーが坂路の単走でパワフルな走りを披露。5カ月半ぶりの始動戦に向けて仕上がりは上々だ。ウリウリは坂路で抜群の動きを見せ、サンケイスポーツ調教評価で『S』を獲得した。
晩夏の日差しを浴びて鹿毛の馬体を躍動させた。高松宮記念をレコードで勝ったビッグアーサーが、力強い走りで好仕上がりをアピール。手綱を取った仲田助手は、好感触を口にした。
「いい動きでしたね。前半は首を振っていましたけど、エキサイトはしていないですよ。いつもの感じと変わりなく、高松宮記念のときと遜色ないと思います」
馬場開場から3時間半以上経過した午前8時41分に坂路に登場。前半は手綱をがっちり抑えて我慢をきかせる。直線に向くと、自らギアを上げて一気に加速。ムチが入ったラスト1ハロンでもうひと踏ん張りし、4ハロン51秒9-12秒2でまとめた。春よりパワーアップした印象で、前日に降った雨の影響に加えて、馬場の荒れた時間帯を考慮すれば、時計も合格点だ。
昨秋は思うように賞金を加算できず、間隔を詰めて使わざるを得なかったため、前走後は休養につとめた。仲田助手は「使い込むとカッカしやすいタイプなので、休んだ効果はあると思います。普段はゆったりしていて、追い切りになるとスイッチが入る。メリハリがあって、コントロールもきいています」と、リフレッシュ効果を強調する。
5カ月半ぶりの始動戦に向けて乗り込み量も十分だ。4本の追い切りを消化し、坂路での1週前追い切りでは、自己最速タイの4ハロン49秒5を叩き出した。スプリンターズS(10月2日、中山、GI、芝1200メートル)に照準を合わせながらも、前哨戦から態勢を整えてきた。前走に続いてコンビを組む福永騎手は「調教では難しいところを見せるけど、競馬では乗りやすくてどんな競馬もできる」と信頼を寄せる。
秋競馬の開幕を告げる一戦。ビッグアーサーが、GI馬の貫禄を見せつける。(川端亮平)
★セントウルSの特別登録馬(想定騎手入り)はこちら 調教タイムも掲載
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