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【リレーコラム】関西競馬エイト


©サンケイスポーツ


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 最近、和田竜二騎手の存在感がすごい。

 積極的で、最後まであきらめない騎乗スタイルが持ち味で、もともと個人的には大好きな騎手の一人。今期は節目の通算1000勝を挙げ、8月7日終了時点で関西リーディング6位の46勝。昨年の48勝を上回るのはほぼ確実とみていいだろう。そして、その内容もリーディング上位の騎手と遜色ないインパクトのあるものだ。

 先週は決して前評判が高くなかったタニノマンボ(指宿特別、9番人気)、クランモンタナ小倉記念、11番人気)を勝利に導き、波乱を演出した。特に小倉記念クランモンタナはスタート直後から気合をつけ、果敢にポジションを取りにいく攻撃的な先行策。ほぼ1周、和田騎手の手は動きっぱなしだったが、最後まで馬の集中力を途切れさせることなく、直線で早め先頭から押し切ってみせた。近走の成績はさえなかったクランモンタナだが、眠っていた馬の力を引き出したという意味でも、“らしさ”全開の騎乗だったように思う。

 競馬、特に解説に関わる仕事をしていると、理想の騎乗とは何か?と考えさせられる機会は実に多い。馬に負担をかけず、馬の邪魔をしないように走らせることが馬の能力を最大限に引き出す乗り方というのも一理あるが、全ての馬が最初から従順に走ってくれるとはかぎらないのが現実。馬券を買っているファンの目線で言うと、和田騎手のように積極的かつ馬の魂を揺さぶるようなスタイルで、馬のプラスアルファを引き出してくれるジョッキーの方が、より魅力的に思えてしまうのは必然だ。

 個人的にも、先週の土曜日はタニノマンボの単・複を取り、瀕死(ひんし)の状態だった財政を少しだけ立て直すことができた。相手を間違ってしまい、3連単を取り逃がすというオチはつくのだけれども…。

 個人の馬券の上手、下手はともかく、和田騎手の近2週の単勝回収率は437%と驚異的。人気薄を激走させるからこその数字ではあるが、過去のデータを見ても、他場より小倉競馬場は勝率、連対率、複勝率ともに比較的ハイアベレージを残しているのがわかる。

 この夏、小倉競馬場へ旅打ちに出掛ける方も多いと思いますが、馬券を購入の際には、人気馬の騎乗でなくても、ぜひ和田騎手にご注目を。“アフター競馬”の充実にひと役買ってくれるかもしれないですよ。

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