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【日本ダービー80年史】(5)サニーブライアン逃亡劇


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【日本ダービー80年史】(5)サニーブライアン逃亡劇

 1964(昭和39)年夏。東京の地元、国立のコニー劇場という映画館でダービーを見た。そのニュースフラッシュのシンザンは、いまでもまぶたに焼きついている。翌年のダービー当日、毎年夏休みにアルバイトをしていた府中の氷店主から呼ばれた。競馬場に大量の氷を納めるために。午後、業務用の自転車で売店に氷を届けていざ観戦となったが、雨傘だらけで何も見えない。仕方なく1コーナーの人垣の外に自転車を置いて荷台に立った。

 キーストン! キーストン! キ~スト~ン!

 雨空にこだまする“ペンシルベニア超特急”(愛称がキーストン)の絶叫、連呼とともに、純白の帽子がさっそうと駆け抜けた。2馬身ほど後ろに迫った緑帽(〔6〕枠)は泥まみれで、それがダービー賞金より高額でレース直前に新たな馬主へトレードされた大本命ダイコーターだった。

 5年後、サンスポに拾われて最初に見たのが、馬とは思えないネコ科の野獣のような追い込みで魅せたタニノムーティエ。タニノハローモア、タニノチカラなどの取材も通じてカントリー牧場の“強さ”に魅せられ、2007年にウオッカへ確信の◎を打ち付けた。

 97年のサニーブライアンの◎にも伏線がある。皐月賞を勝ったにもかかわらず、6番人気の低評価だった。

 サニースワローメリーナイスが6馬身差で圧勝した87年の超人気薄2着馬(複勝4680円)で、その全妹サニースイフト(父スイフトスワロー、母サニーロマン)こそサニーブライアンの母だった。

 「おい、大西。馬、怖がるところあるから、ぶっ叩いてハナ切るくらいの気持ちで行け!」。レース直前に蛯沢淳二調教助手から耳打ちされた大西直宏騎手は「3コーナーでインを突いたら馬なりで先頭、興奮しました、ダービーで先頭に立っているんだ!」。◎大西・サニーブライアンは先頭に立ったままゴールイン!

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