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【七夕賞】横山典鞍上マジェスティハーツ勝負気配

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 マークすべきはキズナ世代。マジェスティハーツの捨て身の一発に賭ける。

 勢いあふれる4歳馬より、5歳以上の馬の好走が目立つ一戦。とりわけトレンドは昨年1~3着を独占し、一昨年も1、3着に入った“6歳馬”だろう。初老手前のサラブレッドのしたたかさが、昔から波乱の連続だった何でもありのみちのく名物重賞で近年、存在感をグッと高めている。

 6歳馬は今年、人気のシャイニープリンスなど4頭がエントリー。いずれも狙いが立つところだが、密かに勝負気配を漂わせているのがマジェスティだ。

 もともと夏場は得意。3歳時は6~7月の条件戦を連勝し、秋の神戸新聞杯での2着奮闘に続けた。4歳時も7月の中京記念でハナ+クビ差の3着と接戦を演じ、5歳の昨年も6月の鳴尾記念、続く8月の関屋記念を2着にまとめている。

 今年もその延長線上だ。前走の鳴尾記念は着順こそ5着だったが、1着との着差=0秒3は昨年とまったく同じ。レコードが出る先行馬有利の決着となった分、着順が上がらなかったが、走りの内容は昨年とまるで遜色なかった。当然、走破時計は今年のほうがはるかに速い。

 手応えをつかんで迎える“アフター鳴尾”。陣営は名より実とばかり、出走を検討していた宝塚記念をパスして、ここに照準を定め直した。鳴尾記念からの直行はここ2年、勝ち馬を輩出しているローテーション(14年メイショウナルト=鳴尾11着、15年グランデッツァ=同5着)。理想の臨戦ステップがマジェスティにもはまり、6日の栗東CWコースでは6F82秒7、ラスト1F11秒9と前走時(12秒3)以上に弾けてみせた。

 「追い切りの動きは上々。状態に関しては何の不安もないよ。ハンデ56キロも想定の範囲だし、2000メートルも大丈夫」と松永昌調教師。唯一のポイントは「内にモタれる面だろう」と言うが、それを克服せんと、鞍上に横山典騎手を配する勝負手を打ってきた。

 ゴールドシップアンビシャスなど、乗り難しい癖のある馬を操らせたら、人後に落ちない手腕を発揮する大ベテラン。14年エプソムC(6着)以来のお声に奮起しないはずがない。同じハーツクライ産駒のジャスタウェイを、小回り仕様の先行策で押し切らせた14年中山記念のような、アッと言わせる大胆妙技にも注目したい。

(夕刊フジ)

七夕賞の枠順はこちら 調教タイムも掲載

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