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【京成杯】フェイムV“ベリー”GOOD
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第53回京成杯(21日、中山11R、GIII、3歳オープン国際、別定、芝・内2000メートル、1着本賞金3700万円 =出走12頭)皐月賞と同じ舞台で行われた3歳GIIIは、重賞7勝のバランスオブゲームの半弟で7番人気フェイムゲームが、後方4番手から鋭く伸びて2分2秒3(良)で優勝。前走の未勝利戦に次ぐ2勝目を重賞で飾った。フランシス・ベリー騎手はAJCCに次ぐ2日連続での重賞制覇。5番人気アクションスターがクビ差2着で、1番人気フラムドグロワールは10着と大敗した。
GII6勝、GIII1勝をマークした同厩の名中距離馬バランスオブゲームの半弟フェイムゲームが、皐月賞と同じ舞台で重賞初制覇を飾った。
「追い出して少しズブい面を見せたが、ムチ一発で馬がシャキッとして反応してくれた。すごくいい馬で素質を感じる」
初コンビで良血馬の素質を引き出したアイルランドのフランシス・ベリー騎手が、力強くガッツポーズ。中団のやや後方に位置し、残り800メートルから進出。直線では大きなアクションで右ムチを使って相棒を奮い立たせ、ケイアイチョウサンをかわして先頭に立つと、外から迫ったアクションスターをクビ差振り切った。
「昨日は皆さんに迷惑をかけたので…。これで正真正銘に喜べます」
ベリーはダノンバラードに騎乗した20日のアメリカジョッキークラブCでJRA重賞初制覇。だが、2着トランスワープの進路を妨害し、26日から開催日6日間の騎乗停止処分を科されただけに、今回はクリーンなライディングでの重賞勝利に笑顔が弾けた。
宗像義忠調教師は「前走よりも今回の方が落ち着いていた。(中山へ)2回も輸送したけど、えらい馬ですよ」と愛馬をたたえる。14日に行われる予定だった京成杯は雪で中止。美浦に戻る途中、交通渋滞に巻き込まれ、通常1時間半の道のりが9時間もかかったが、精神的な強さをアピールする勝利でもあった。
「バランスと中山(兄は4勝)がいい点は似ているかもしれません。無事クラシックへ行ければ」とトレーナーは力を込める。皐月賞(4月14日、GI)と同じ中山芝2000メートルで前走の未勝利戦に次ぐ連勝。3冠初戦へ、大きなアドバンテージとなった。(森田実)
フェイムゲーム 父ハーツクライ、母ホールオブフェーム、母の父アレミロード。青鹿毛の牡3歳。美浦・宗像義忠厩舎所属。北海道安平町のノーザンファームの生産馬で、馬主は(有)サンデーレーシング。戦績4戦2勝。獲得賞金は4299万7000円。重賞初勝利。京成杯は宗像義忠調教師、フランシス・ベリー騎手ともに初勝利。
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