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【七夕賞】クリチャン、ハナ差重賞初V


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【七夕賞】クリチャン、ハナ差重賞初V

 第48回七夕賞(8日、福島11R、GIII、3歳上オープン国際(特指)、ハンデ、芝2000メートル、1着本賞金4000万円 =出走16頭)“荒れる重賞”は今年も大波乱となった。夏の福島開催を締めくくる伝統の一戦は、内田博幸騎手が手綱を取った14番人気のアスカクリチャンが快勝。好位追走からゴール前で抜け出し、1番人気トーセンラーの追撃をハナ差振り切って重賞初制覇を決めた。タイム2分1秒1(稍重)。3連単59万1030円は、2008年の35万7690円を抜いて七夕賞史上最高配当となった。

 前日までの雨から一転して穏やかな日差しのもとで行われたが、このレースの傾向どおり、結末は大荒れとなった。2年ぶりに福島で開催された伝統のハンデ重賞は、伏兵のアスカクリチャンが抜け出して重賞初V。今年の皐月賞ゴールドシップで制した内田博幸騎手&須貝尚介調教師のコンビが、みちのくで驚きのシーンを演出した。

 「あまり後ろは嫌だったので、イメージどおりにいい位置で競馬ができましたね。3~4コーナーでも手応えは十分にあったので、直線でも伸びてくれると思っていました。最後はかわされたかと思ったけれど、よくがんばってくれました」

 内田博騎手が笑顔で汗をぬぐった。今回が初騎乗だったが「これまでマイルを使ってきた馬。スピードはあるから」と特徴を把握。これまで後方から競馬をしていたが、2000メートルならば前に行けると判断した。道中は楽に5番手前後をキープ。直線で外めに持ち出し、逃げ粘るミキノバンジョーをかわすと、トーセンラーの猛追も封じた。

 ウチパクはゴールドシップ共同通信杯皐月賞以来となる今年の重賞3勝目で、約3カ月ぶりの美酒に「久々に重賞を勝てました」と安堵の表情。すべて須貝尚師の管理馬で「これも縁だと思うので、大事にしていきたいね」とトレーナーも目を細めた。

 人気こそ低かったものの、須貝尚師には手応えがあったようだ。前走の東京新聞杯で10着に敗れて方向転換。「リフレッシュして、ここを目標に調整。オープンのマイルでは流れについていけないようだったので、夏から距離を延ばそうと思っていた」と話す。過去の5勝はすべてマイルで、芝2000メートルは3歳未勝利(中京)5着以来、2年5カ月ぶりだった。新境地を開拓して「騎手の予定もあるのでレースは未定だけど、サマー2000シリーズを狙って行きたい」と夏の王者を意識する。

 東日本大震災の影響で昨年は中山開催となり、ようやく福島に戻ってきた名物重賞。「復興で辛い経験をされたことと思います」と気遣うウチパクに福島のファンは温かい声援を送り続けて、ひと足早い夏を締めくくった。 (下村静史)

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