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【天皇賞・春】バリアシオン7馬身半先着


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【天皇賞・春】バリアシオン7馬身半先着

 天皇賞・春の追い切りが25日、東西トレセンで行われた。昨年のダービー、菊花賞で2着のウインバリアシオンは、栗東CWコースでパートナーに大差先着。史上最多の天皇賞・春6勝を誇る武豊騎手(43)=栗・フリー=は、「いい動き。久しぶりに天皇賞を勝ちたい」と意欲を口にした。

 5度目の対決で、オルフェーヴルを倒したい。ウインバリアシオンが、パートナーを7馬身半も突き放す豪快なデモンストレーションで、盾獲りの態勢を整えた。

 「いい動きでしたね。先週の時に『前走よりもいい』と感じました。力を出せると思います」

 先週に続き追い切りに騎乗した武豊騎手が、好感触に笑顔を見せた。

 CWコースでモータウンサウンド(牡4、500万下)を追走。4コーナーで外から体を併せ、直線でゴーサインが飛ぶと、ラスト1ハロン12秒7(6ハロン84秒3)の数字以上に迫力のある動きで、相手を置き去りにした。

 この動きに、松永昌調教師も「キッチリと仕上がった。万全のデキ」と胸を張った。両前脚の蹄に不安があった1年前の3歳春に比べれば、気配は雲泥の差。ふだんの調教をつけている中山調教助手も「昨年の今頃は、結果うんぬんではなく、レースに使うことが最優先だった。今は体質がずいぶんしっかりしたし、中身が入ってきた感じ」と充実ぶりを伝えた。

 ダービー、神戸新聞杯菊花賞で2着と、昨年の3歳世代ではオルフェーヴルに最も迫った存在。今回もオルフェーヴルを除けば実績は上位で、そのライバルを逆転さえできれば、GIタイトルに大きく近づく。

 それだけに天皇賞・春で史上最多の6勝を誇る“平成の盾男”ユタカの手綱は心強い。前走の日経賞2着に次ぐ騎乗となるユタカは「乗りやすい馬。距離が延びるのはいい」とパートナーを信頼。そして「オルフェーヴルはそう簡単に負かせる相手ではないですからね」と言いつつも「まずは能力の全てを発揮させたい。もしかしたら、いい結果が出ないかな、と思っています。久しぶりに天皇賞を勝ちたいですね」と06年ディープインパクト以来のVに意欲をのぞかせた。

 淀の長丁場を最も熟知するユタカが一発を狙うウインバリアシオン。名手の手綱で、打倒オルフェーヴルを果たしたい。 (宇恵英志)

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