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【皐月賞】黄金血統ゴールドシップいざ1冠


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【皐月賞】黄金血統ゴールドシップいざ1冠

 桜花賞でワンツーを決めたばかりのディープインパクト産駒は、15日に中山競馬場で行われる皐月賞(GI、芝2000メートル)にも有力馬が多数スタンバイしている。この厚い壁を突破しようとしているのが、GIII共同通信杯優勝馬ゴールドシップ(栗東・須貝尚介厩舎、牡3歳)。父ステイゴールド、母の父メジロマックイーンの組み合わせは昨年の年度代表馬オルフェーヴルと同じで、3冠初戦制覇へ陣営のムードも最高だ。

 昨年の3冠馬オルフェーヴルと同じ“黄金血統”で誕生したゴールドシップが、皐月賞を十分に狙える位置まで来た。45歳、開業4年目でクラシックレースに初めて管理馬を送り込む須貝尚介調教師が表情を引き締める。

 「みんなが期待している血統配合でもあり、期待に応えないといけない責任を感じています」

 父ステイゴールド、母の父メジロマックイーンという配合は昨年、3冠のほか有馬記念も制して年度代表馬に輝いたオルフェーヴル以外にも多数成功。特定の父、母の父の組み合わせで活躍例が多い時、血統用語でニックス(nicks)と表現されるが、ステイゴールドメジロマックイーンチャンピオン級の種牡馬ではないだけに、このニックスのすごさは生産界でも話題になっている。

 ゴールドシップはデビュー戦から1、1、2、2、1着と安定感抜群。前走のGIII共同通信杯で重賞初制覇を遂げた後も順調で、滋賀県栗東トレーニングセンターでの1週前追い切りも上々の内容だった。重馬場の芝コースで1200メートル75秒8の好時計をマーク。「前走より成長を感じる。実力はGIでも十分にやれるし、まだまだ奥深さも秘めている。本番が楽しみ」と手綱をとった内田博幸騎手は好感触を得ると、須貝調教師も「レースではコーナーで置かれる面があるので、芝の追い切りが本番で生きる」と笑顔でうなずいた。

 全休日の9日は、滋賀県栗東トレーニングセンターの自厩舎の馬房でリラックス。担当の今浪隆利厩務員は「精神的に成長して馬体もバランスが取れてきた。調子はいい」と目を細めた。

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