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【桜花賞】ジェンティル一番時計で開花宣言
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春のクラシック第1弾・桜花賞の追い切りが4日、東西トレセンで行われた。シンザン記念の勝ち馬ジェンティルドンナは、栗東坂路で4ハロン53秒6の一番時計タイをマーク。併せ馬で3馬身先着して、陣営の期待は高まっている。栗東に滞在している関東馬アイムユアーズは坂路で4ハロン57秒6。軽めの内容ながらフットワークは軽快で、仕上がりは上々だ。桜花賞は5日に枠順が確定、7日に前日発売が行われる。
満開の桜を目前に、栗東坂路で素質開花を感じさせる動きを披露だ。ジェンティルドンナが、この日の一番時計タイとなる4ハロン53秒6をマーク。頂上決戦に向けて、絶好の仕上がりを印象づけて「馬場が悪かったけど、いい追い切りができました。時計的にも十分でしょう」と石坂調教師は満足そうな表情を見せた。
来週の皐月賞に挑むラジオNIKKEI杯2歳Sの勝ち馬アダムスピーク(牡3オープン)を、1馬身半ほど追いかける形でスタート。前日の大雨で力が必要な馬場状態となったが、それを苦にすることなく、パワフルなフットワークで、ウッドチップを蹴り上げる。折り合いもスムーズで、仕掛けてからの反応も抜群。牡馬の重賞ウイナーを3馬身も置き去りにした。
悪い馬場でも、ラスト1ハロンは13秒台(13秒7)で踏ん張った。騎乗した岩田康騎手は「ステッキを使わなかったけど、十分に追えたと思う。馬場が悪かったが、時計も出ている。この馬も勝つチャンスがある馬。ワクワクしています」と納得の表情で期待を口にした。
トライアルのチューリップ賞は4着。中間に熱を出した影響があったのかもしれないが、ゴール前は内めからグイグイと差を詰めており、内容は悪くなかった。前々走のシンザン記念は、好位から抜け出すセンスのある走りで牡馬を一蹴。牝馬同士ならば、能力はGIでも十分に通用する。
「前走は格好をつけてくれたし、(本番前に)1回使えたことは良かった。シンザン記念で見せた鋭い脚がセールスポイント。昨秋から期待していた馬ですし、待ちに待った桜花賞です」
万全の最終追い切りを見届けて、石坂師のトーンは高まるばかりだ。前走後に体調は急上昇。ディープインパクト産駒の素質馬ジェンティルドンナが、逆転Vを見据えて桜の舞台へと歩みを進める。 (鈴木康之)
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