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【宝塚記念】ヌーヴォレコルト、なでしこ金獲りへ!
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今週末は中央競馬の上半期の総決算、宝塚記念(GI、芝2200メートル)が28日、阪神競馬場で行われる。史上初の3連覇がかかるゴールドシップに注目が集まるが、ライバル勢も強力だ。昨年のオークス馬ヌーヴォレコルト(美浦・斎藤誠厩舎、牝4歳)は、3月のGII中山記念で皐月賞馬2頭を一蹴した実力の持ち主。前走のヴィクトリアマイルは6着に敗れたが、舞台が阪神の芝2200メートルならば、牡馬を相手にした頂上決戦でもヒケはとらない。
底力が求められるタフな戦いは望むところだ。昨年のオークス馬ヌーヴォレコルトが、サマーグランプリで存在感を示す。
1番人気に支持された前走のヴィクトリアマイルは6着。昨年の桜花賞以来となる久々のマイル戦で、上がり3ハロン(600メートル)は自身最速となる33秒5をマークしたが、速い流れに対応しきれなかった。
斎藤誠調教師は「今のヌーヴォにマイルは短いし、ペースも合わなかった。それでも今までで上がりは一番速かった。悲観はしていない」と敗因を分析した。
前走後は短期放牧をはさみ、4日に美浦トレセンに帰厩。乗り込みは順調だ。「上半期の目標は宝塚記念。落ち着いていい感じだし、1600メートルを使った後だけど、引っ掛かるようなところもない」と状態の良さを強調する。
今回は距離が2200メートルに延びるうえ、コースはローズSを圧勝し、桜花賞でも3着に好走した阪神競馬場に移る。
「力の要る阪神(の馬場)はぴったり。この距離なら脚もたまるはずで、条件はベストだと思う」。速い流れのマイル戦と違って、じっくり構えてレースを運べるメリットは大きい。「雨が降ればさらにいい」と道悪の消耗戦もOK。週末の雨予報は歓迎だ。
これまで重賞で1番人気に支持された3戦は秋華賞2着、エリザベス女王杯2着、Vマイル6着といずれも敗れているが、2、3番人気で重賞を3勝している。2走前の中山記念(3番人気)では皐月賞馬のイスラボニータとロゴタイプを撃破し、昨年のオークス(2番人気)では単勝1・3倍の圧倒的人気だったハープスターをクビ差で退けた。
「受けて立つより挑戦者として戦える方が強い。勝負根性はすごいものを持っているからね」。相手が強ければ強いほど、食い下がって持ち味を発揮するタイプ。ゴールドシップは絶好の目標であり、闘志をかき立てられる存在だ。
梅雨空の宝塚記念は最高の舞台設定。ヌーヴォレコルトが牝馬として史上3頭目の宝塚記念制覇を遂げ、名牝への道を歩み始める。 (藤沢三毅)
★角居厩舎は牝馬3頭出し
今年の宝塚記念は牝馬が5頭出走予定(1996年以来)。ヌーヴォレコルト、昨年の秋華賞馬ショウナンパンドラのほか、角居厩舎からは実力牝馬3頭が出陣する。
その筆頭格は、昨年のエリザベス女王杯を勝ったラキシスだ。今年初戦の産経大阪杯では一昨年のダービー馬キズナを撃破し、充実一途だ。「週末に坂路でディアデラマドレと(調教で)併せて、だいぶ気持ちが乗ってきた」と辻野助手。戦闘態勢は整っている。
ディアデラマドレはヴィクトリアマイルで7着に敗れたが、「落ち着いているので距離延長にも対応できるはず。決め手はヒケをとらない」と巻き返しを期待。阪神大賞典でゴールドシップに次ぐ2着になったデニムアンドルビーも「体に丸みがあって、昨年(5着)よりいい状態」と3頭とも好ムードが漂う。
★大型馬柱&調教タイムなどを大公開!「宝塚記念」特集
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