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【阪神JF】2歳牝馬の頂点!メジャーエンブレム
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第67回阪神ジュベナイルフィリーズ(13日、阪神11R、GI、2歳牝馬オープン国際(指)、馬齢、芝・外1600メートル、1着本賞金6500万円 =出走18頭)クリストフ・ルメール(36)騎乗の1番人気メジャーエンブレムが、2番手から4コーナーで先頭に立つと後続を寄せ付けず快勝。2歳女王の座に就いた。タイム1分34秒5(良)。ルメール騎手はフランスから移籍後、JRA・GI初制覇となった。今後は桜花賞(4月10日、阪神、GI、芝1600メートル)に向けて調整されていく。2着は10番人気のウインファビラス。関東馬のワンツーとなった。
能力を発揮できれば、同世代の牝馬に敵はいなかった。前走の敗戦を糧に強くなったメジャーエンブレムが、1番人気に堂々と応え、2歳牝馬の頂点に立った。
ルメール騎手は今年3月にJRA所属となってから初めてのGI制覇に喜びを爆発させる。
「とてもうれしいです。ようやくJRAのジョッキーになれました」。世界中でGIを勝っている名手にとっても、大きな意味を持つ1勝となった。
絶好のスタートを切ると、外から来たキリシマオジョウに先頭を譲って2番手へ。前走のアルテミスSは引っ掛かって2着と惜敗したが、インでしっかりと折り合った。直線入り口で先頭を奪い返し、その後は他馬を寄せ付けなかった。
ルメール騎手はこの日の6Rで斜行して2日間の騎乗停止処分を受けたが、汚名を返上する好騎乗。「外から馬が来て少し行きたがったが、コーナーでリラックスできました。直線では長くいい脚を使ってくれました」と“優等生”の競馬で2歳女王に輝いたパートナーをねぎらった。
開業18年目の田村康仁調教師は、延べ22頭目の挑戦でJRA・GI初制覇。田村師は「入厩したときから、この馬はGIを取れる実力があると思っていたので、それを証明できてうれしいです」と満面に笑みを浮かべた。
GIはこれまで2008年桜花賞の3着(ソーマジック)が最高で、父・駿仁元調教師も平地GIは2着が最高だった。父子2代にわたる悲願をかなえ、「父が一番喜んでくれているかもしれません」と感慨深げだ。
今後は桜花賞に向けて調整が進められていく。田村師の祖父・仁三郎元調教師は1939年の第1回桜花賞をソールレデイで制している。それだけに思いは強く、「桜花賞を勝ちたい。来年の春までにはもっと強い馬が出てくると思いますが、返り討ちにできるようにしたいです」と力強い口調で未来を見据えた。
仁川で大きな勲章を手にしたメジャーエンブレム。来年の桜が咲く頃には、さらにたくましくなってまたここで主役を務めるはずだ。 (藤沢三毅)
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