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第45回小倉大賞典(5日、小倉11R、GIII、4歳上オープン国際、ハンデ、芝1800メートル、1着本賞金4100万円=出走16頭)秋山真一郎騎乗の6番人気サンライズベガが、直線早め先頭からゴール前の激しい攻防をハナ差制して、重賞初Vを飾った。タイム1分45秒3(良)。秋山はこれでデビュー2年目の98年から14年連続の重賞勝利。2着に9番人気バトルバニヤン、3着に1番人気リルダヴァルで、池江郎勢が2、3着だった。
うまくいく時はこんなものなのか。3歳時の京都新聞杯(3着)から数えること11回目の重賞チャレンジで、サンライズベガがようやく“善戦マン”から卒業した。
「いい位置につけるように言われていたけど、1、2コーナーをうまく入れて、道中もスムーズな競馬ができた。力があるのは分かっていたし、いい時に乗せてもらいましたね」
初騎乗で勝利に導いた秋山騎手が笑顔を見せる。自身にとっても、これが14年連続重賞Vのうれしい記録となった。
勝敗の分け目は直線入り口だった。下がってくる先行馬の処理に手間取り、進路がなかなか開かなかったリルダヴァルとは対照的に、外から力強く伸びたベガ。3頭の接戦をモノにしたのも、スムーズな競馬ができたからこそだ。
「まあレースのアヤだけど、あれでしか勝てない乗り方だったよね」と音無調教師も秋山のレース運びを称える。次走は未定だが、勲章を手に入れた7歳馬の今後が楽しみになった。(瀬戸聡)
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