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第18回平安S(23日、京都11R、GIII、4歳上オープン国際、別定、ダ1800メートル、1着本賞金3800万円 =出走16頭)得意の京都で、勝利をその手から離すわけにはいかなかった。3番手を追走した2番人気ダイシンオレンジが、直線で早めに先頭に立ち、後続の追撃をハナ差振り切り重賞2勝目を挙げた。タイム1分51秒5(良)。川田将雅騎手(25)=栗・フリー=は、これが区切りとなるJRA400勝目。うれしい重賞Vを手にした人馬とも、さらなるステップアップを誓った。
大好きな舞台で負けるわけにはいかなかった。過去9戦4勝、2着2回、3着2回の得意舞台で、ダイシンオレンジが復活V。“完熟期”を迎えた6歳馬が、昨年4月に同じ京都ダ1800メートルで行われたGIIIアンタレスS以来、2度目の重賞タイトルをもぎとった。
「昨年(の平安S)は2着だったので、今年は負けられないと思っていました。道中は徐々に外からこられる苦しい展開で苦戦しましたけど、勝ててホッとしました」
川田将雅騎手は、この勝利がJRA通算400勝目。オレンジの全7勝で手綱を取ってきた主戦は、区切りの勝利にさわやかな笑顔を浮かべた。
3番手を楽にキープしたが、目標にされたぶん、向こう正面から他馬に早めに来られてしまったた。それでもマイペースを貫き、直線に入ってすぐに先頭へ。一度は後続を引き離したが、前半で受けたプレッシャーが徐々に効いてくる。最後はインバルコとサクラロミオに詰め寄られたが、ハナ差でしのぎ切った。
庄野調教師は「早めに先頭に立たされる形になったけど、人馬ともによく頑張ってくれた」と内容を高く評価したうえで「使いつつ状態が上がっており、まだ伸びしろはある。次も期待できる」と希望を膨らませる。次走は明言を避けたが、フェブラリーS(2月20日、東京、GI、ダ1600メートル)に挑んでも侮れない存在になりそうだ。
昨秋の交流GI・JBCスプリントをサマーウインドで勝つなど、好調・庄野厩舎の主力を成すダイシンオレンジ。区切りのVを決めた川田ともども、目が離せない。(瀬戸聡)
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