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【チャンピオン】万全タルマエ10億円もらった!
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下半期のダート王を決めるチャンピオンズカップへ向けて2日、東西トレセンで追い切りが行われた。栗東では、ホッコータルマエが坂路で順調ぶりをアピール。2010、11年のトランセンドに次ぐ史上2頭目の連覇へ態勢を整えた。ローマンレジェンドは坂路で、サンケイスポーツ調教評価のうち最高の『S』を獲得。美浦では、サウンドトゥルー、ロワジャルダンが軽快な動きを見せた。枠順は3日、確定する。
ホッコータルマエが、まぶしいほどの朝日を全身に浴びながら坂路を力走した。タイムは4ハロン54秒2-12秒3。西浦調教師は自信の表情で切り出した。
「悔いのない仕上げをと思い、(調整を)やってきました。レースで動ける最高の状態に仕上げるのがこちらの仕事。しっかりと調教を消化してきましたよ」
1週前の11月26日に4ハロン51秒6と目いっぱいの調教を消化し、この日は反応を含めた感触が確かめられた。先週と同じパートナー・ブルドッグボス(1600万下)を追走し、直線では馬体を接する形に持ち込んでクビ差で先着した。
「負荷をかけるために2週続けて調教駆けする相手を選んだ」(西浦助手)のは意欲の表れ。単純なタイムの比較では、優勝した昨年の追い切り時の4ハロン55秒1-12秒8より走破時計は速い。
久々だった前走のJBCクラシックは3着だったが、「あのときは中身ができていなかった。叩いた方がいいタイプだし、今回は違う」と西浦助手は説明。トレーナーも「走る気持ちになっているし、調教後の息の入りが変わった」と付け加えた。昨年も休養明けのJBCクラシック(4着)から参戦しており、雰囲気は酷似している。
トレーナーは「タルマエ自身、前回を使った後に実の入りがよくなっていますし、期待に応えるレースをと思っています」と力強く締めた。
連覇を飾れば、ヴァーミリアン、エスポワールシチーを抜いて歴代単独トップとなるダートGI10勝目。獲得賞金は両馬に次いでダートで史上3頭目となる10億円突破だ。砂の王者が威厳と誇りにかけて、決戦に挑む。 (宇恵英志)
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