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【産経大阪杯】昆ディープ、臨戦態勢は万全
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昨年、ダービー、NHKマイルCを制覇したディープスカイが、今週の阪神日曜メーン・産経大阪杯で今シーズンのスタートを切る。昨秋のジャパンC2着以来のレースとなるが、冬場も栗東トレセンで順調に調教を積み臨戦態勢は万全。厩舎の先輩・ローレルゲレイロが高松宮記念Vで作った最高の流れを引き継ぎ、今春の野望である“国内最強”をはっきりアピールするため、その第一歩を踏み出す。
日本競馬の屋台骨を背負って立つ4歳馬が、産経大阪杯から始動する。NHKマイルCとダービーを制した変則2冠馬ディープスカイが4カ月ぶりに復帰。成長した姿をファンの前に披露する。
「前回の休み明け(神戸新聞杯1着)は能力だけで勝ったようなもの。今回は基礎からしっかりと体を作ってきました。59キロでも勝って当たり前と思いますし、落とせないつもりで臨みます」
明確な勝ち負けへの意気込みを口にするホースマンが減りつつある昨今だが、昆貢調教師の決意は揺るぎない。それは、愛馬に課したハードルの高さを意味している。国内の頂点に立ってから、海外へ-。そのビジョンを実現するためにも、負けるわけにはいかない。
09年を迎えた頃、昆師にはひとつの目標があった。「ダイワスカーレットを負かして、真の王者になる」。天皇賞・秋(3着)で屈した女王にリベンジを果たすことだけが国内最強を証明する手段だったが、ライバルの引退でそれはかなわなくなった。もう1頭のライバル・ウオッカは、ドバイで案外な連敗。「落とせない戦い」という言葉は、“日本を背負って立つ”という意思表示でもあるのだ。
昨秋のジャパンCで2着に惜敗した後は、栗東の自厩舎でじっくりと調整。入念に乗り込んで、力を出せる状態に仕上がっている。先週の高松宮記念では僚馬ローレルゲレイロがGI初制覇と、厩舎の勢いも文句なし。安田記念(6月7日、東京、GI、芝1600メートル)、宝塚記念(6月28日、阪神、GI、芝2200メートル)の上半期3戦に向け、態勢は整っている。
「秋は海外に向かいたい気持ちもありますが、そのためには国内のGIをきっちりと勝って、ファンにも納得してもらわないといけません」
常々、競馬を盛り上げる意識を持つ昆師は、ファンの後押しを受けられる馬で海外に雄飛することを思い描く。最大の目標はヨーロッパ最高峰のレース、仏GI凱旋門賞(10月4日、ロンシャン、芝2400メートル)。誰もが納得する結果を出すべく、ディープスカイの09年がスタートする。
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