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【沢田康文の欧州リポート】アイルランドにスノーフェアリー像
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2010年、11年のエリザベス女王杯を含み世界4カ国・地域でGI6勝を挙げたスノーフェアリーの功績をたたえるブロンズ像が、アイルランドのダブリン近郊のレパーズタウン競馬場に建てられている。
「スノーフェアリーは人々の心をつかむ特別な力を持った牝馬で、彼女がデットーリ騎手とのコンビで愛チャンピオンSを華々しく勝った日ほど感動した一日はありませんでした」と、ブロンズ像の建設を決めたレパーズタウン競馬場のCEO、パット・キーオ氏は言う。
アイルランドのマイナーな1歳セリに出されたが、生産者のクリスティーナ・パティーノというチャーミングな老婦人が1800ユーロ(当時のレートで約23万円)で主取りし、法人格で所有。2歳時も6戦1勝と並の馬に過ぎなかったが、3歳春に急成長し、英愛オークスを制覇。世界を駆けめぐるシンデレラとなり、多くのファンから愛された。連覇したエリザベス女王杯で繰り出した豪脚はまさに衝撃的だった。
13年の引退後は繁殖生活に入り、今年2月にパティーノ氏の自家生産種牡馬であるイルシーヴピンパーネルとの間に初子となる牝馬を出産。フランス語で美しい雪を示すベルドゥネージュと名付けられ、早ければ17年にデビューする予定となっている。
今年のエリザベス女王杯に外国馬の出走がないのは残念だが、後世まで語り継がれる名牝が秋の淀に2度もやってきたことは、幸運だったと改めて思う。 (在仏競馬記者)
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