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【セントウルS】ゴーゴー電撃王の血が騒ぐ
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第24回セントウルS(12日、阪神10R、GII、3歳上オープン国際、別定、芝・内1200メートル、1着本賞金5800万円=出走15頭)サマースプリントシリーズ最終戦は、川田将雅(24)=栗・フリー=騎乗で4番人気ダッシャーゴーゴーが好位から早めに抜け出して優勝。勝ちタイム1分8秒0(良)。重賞初勝利を飾った3歳馬は、次走のスプリンターズSで短距離王のタイトルに挑む。2番人気の香港馬グリーンバーディーがクビ差2着、3着は5番人気メリッサ。なお同シリーズは重賞2勝のワンカラットが優勝した。
メンバー中唯一の3歳馬ダッシャーゴーゴーが重賞初勝利。09年小倉2歳S、10年CBC賞と2度の重賞2着があったが、ついにGの壁を越えた。
「前走(北九州記念11着)は3角までいいリズムで行けたけど、そこから不利を受けてしまい、全く競馬ができませんでした。今回は開幕週ということもあり、意識的に前に行きました。リズムよく運んで、いい流れで直線に向けました」
汗をぬぐい、川田将雅騎手が満足げに振り返った。道中は好位の外めを追走。勝負どころで不利を受けた前回の反省を生かして、スムーズに立ち回った。直線も早めに先頭に立つと、香港馬グリーンバーディーの猛追をクビ差で振り切った。
「反応が良すぎて早めに抜け出す形になったので、ドキドキしました。『何とかしのいでくれ』と思いました。師匠の馬で重賞で勝てたのが、何よりです」
04年に安田隆行厩舎でデビューし、06年からフリーに。このレースの前まで08年皐月賞(キャプテントゥーレ)などJRA重賞を16勝していたが、師匠の管理馬での勝ち星はなかった。17勝目となる今回、ようやく実現した。それだけに、喜びもひとしおだった。
安田隆調教師も「レース前は『状態はいいので、あとは任せる』と伝えました。うまく流れに乗ってくれましたね」と好騎乗を称える。
重賞の壁を克服し、次に狙うはGI。スプリンターズS(10月3日、中山、GI、芝1200メートル)に向け「まだ若い馬ですから、これからもっと力を付けてくれると思います」と、川田はさらなる成長を見込む。
父は93、94年スプリンターズSを連覇したサクラバクシンオー。短距離王の血を引くダッシャーゴーゴーが、頂点を目指して一気に突き進む。(鈴木康之)
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