第58回
宝塚記念(25日、阪神11R、GI、3歳上オープン国際(指)、定量、芝・内2200メートル、1着本賞金1億5000万円 =出走11頭)よもやの惨敗だ。大歓声に迎えられた最後の直線。単勝1・4倍の支持を集めた
キタサンブラックが、馬群に沈む。
武豊騎手が鼓舞したが、悲鳴とどよめきが交錯する中、9着でゴールした。
「走らなかったですね…。正直、よく分からないですね。残念です。レースでも不利があったわけじゃない」
レースVTRを何度も見直してから対応した名手も、首をひねる。昨年に続いての稍重馬場。しかし、鞍上は「それだけでここまで負けないと思う。そこまで影響するものじゃなかった」と振り返った。清水久調教師も「いつも通りのいい雰囲気で、気になるところはなかった。(レース後も)今のところは馬体に何もないので…」と戸惑うばかりだ。
まさかの結果を受け、登録した仏GI
凱旋門賞(10月1日、シャンティイ、芝2400メートル)参戦も見送ることになった。北島三郎オーナーは「これまでずっと頑張りっぱなしで、きょうは『疲れているんだよ』と僕に言いたかったんじゃないかな」と愛馬の思いをくみ取り、「外国はちょっと考えさせてもらいたい。がっかりさせて申し訳ないけど、夏は休ませて、秋の天皇賞(10月29日、東京、GI、芝2000メートル)にぶつけるか、最後は頑張って
有馬記念(12月24日、中山、GI、芝2500メートル)は出したいなと思っています」と希望を口にした。
秋に再び強い姿を見せるため、
キタサンブラックは捲土(けんど)重来を期して夏休みに入る。 (川端亮平)
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