エース1号
スガダイ
くりーく
蒼馬久一郎
ジャンヌ
セイリュウ1号
世紀末覇者 券王
第19回富士ステークス(22日、東京11R、GIII、3歳上オープン国際(指)、別定、芝1600メートル、1着本賞金4100万円、1着馬にマイルチャンピオンシップの優先出走権 =出走11頭)戸崎圭太騎乗の3番人気ヤングマンパワーが、GI馬2頭の追撃を振り切って快勝。3連勝で重賞3勝目を挙げ、マイルCSの優先出走権を獲得した。タイム1分34秒0(良)。2着にイスラボニータ、3着にダノンプラチナとGI馬が続き、1番人気の3歳馬ロードクエストは9着に敗れた。 秋になっても主役の座は譲らない。ヤングマンパワーが6月の準オープンから3連勝で重賞3勝目を飾り、GIへはずみをつけた。 「強かったですね。道中はずいぶん手応えが良かったし、どんな競馬にも対応できるので、強気にいきました」 コンビを組んで3戦無敗の戸崎騎手は、会心の笑顔でパートナーへの信頼を口にする。ジョッキーは今年、JRA重賞13勝目。勝ち星も151勝(22日現在)でリーディングを独走するだけでなく、重賞勝利数で並んでいたMデムーロ騎手に差をつけて単独トップとなった。 同レース史上最も遅い600メートル通過36秒3でも、3番手でしっかりと我慢。残り200メートルで抜け出し、追い上げてきたGI馬2頭を封じた。手塚調教師は「上がり勝負にも対応できたし、良かった」と満足げだ。 デビュー3戦目にアーリントンCを制した素質馬が、4歳秋を迎えて本格化ムード。トレーナーは「デキが良かったし、力をつけている」と充実ぶりに目を細め、「緩さが取れてきたし、この馬なりに首をうまく使って走れるようになって、フォームが良くなった」と良化の要因を解説した。 この後はマイルチャンピオンシップ(11月20日、京都、GI、芝1600メートル)へ。現時点で鞍上は未定ながら、関東のエースとして堂々と京都の大舞台へ向かう。 (藤沢三毅)★22日東京11R「富士ステークス」の着順&払戻金はこちら レース後談話も掲載◆ルメール騎手(イスラボニータ2着)「久々で馬がフレッシュだった。ベストポジションで頑張ってくれたが、かわせなかった」=次走はマイルCS◆蛯名騎手(ダノンプラチナ3着)「最低限の走りしかできなかった。いい頃に比べるとまだ戻り切っていない。この馬には求めているレベルが違うし、本当なら勝っているよ」=次走はマイルCS◆柴田大騎手(マイネルアウラート4着)「直線は“やった”と思ったが、上位3頭は強かった。頑張って走っています」◆福永騎手(ガリバルディ5着)「今までの中では、きょうが一番折り合えていた。流れは向かなかったが、確実に力はつけている」◆川田騎手(ブラックムーン6着)「直線はしっかりと動いてくれたし、着順は6着でも強いメンバーで頑張っています」◆大野騎手(ブラックスピネル7着)「ペースは遅かったが、いい脚を長く使えていた」◆Mデムーロ騎手(フルーキー8着)「直線で伸びるかと思ったが、フワフワして反応しなかった」◆池添騎手(ロードクエスト9着)「流れが落ち着いて団子状態になって内にもぐり込めず、直線は外に振られた」=マイルCSを視野に調整◆古川騎手(テイエムイナズマ10着)「行く馬がいなく、押し出される形でハナへ。力負けじゃなく、展開にやられた」◆黒岩師(ミュゼエイリアン11着)「久々の実戦で気負っていたね。これを使っていい方へ向けば」