戸崎騎手&シルクレーシング、今週も重賞制覇なるか
ウマニティ
1月10日(水) 19:43
【シンザン記念】アーモンド突き抜けた!戸崎、史上初3日連続重賞V
©サンケイスポーツ
1月9日(火) 05:08
第52回シンザン記念(8日、京都11R、GIII、3歳オープン国際(特指)、別定、芝・外1600メートル、1着本賞金3800万円 =出走11頭)1番人気のアーモンドアイが差し切って重賞初制覇を飾った。鞍上の戸崎圭太騎手(37)=美・田島=と、馬主の(有)シルクレーシングは中山金杯、フェアリーSに続き史上初の3日連続重賞Vを達成。タイム1分37秒1(稍重)。牝馬クラシック戦線に、新たなスター候補が誕生した。
冷たい雨を切り裂く、強烈な末脚だ。アーモンドアイが出遅れをものともせず差し切りV。戸崎騎手は、テン乗りの牝馬を、見事に重賞初Vへ導き、中山金杯(セダブリランテス)、フェアリーS(プリモシーン)に続く史上初の3日連続重賞制覇を成し遂げた。
「馬がよく走ってくれて、いい流れを作ってくれています。手応えは十分でしたし、追い切りからいい馬だと思っていました」
偉業にも名手は冷静そのもの。「頭を上げたところで(スタートを)切られてしまった」ため、最後方を追走。4コーナーでは後方2番手だったが「最後はいい脚を使うことはわかっていたので、自信を持って乗りました」。1頭だけ別次元のような末脚は、メンバー最速の上がり3ハロン34秒4。2番目に速い馬とは0秒7も違った。
「本当に強いなという感じで、直線は伸びてくれました。いいパフォーマンスでしたし、今後が楽しみです」
馬主の(有)シルクレーシングも戸崎騎手と同様に3日連続重賞制覇で、こちらも史上初。米本昌史代表(42)は「明け4歳と明け3歳ですからね。春が本当に楽しみ。本当にこんなことになるとは」と笑いが止まらなかった。
シンザン記念は出世レースとしても有名。マルセリーナ(2011年3着)、ジェンティルドンナ(12年1着)、ジュエラー(16年2着)と、牡馬相手に好走した牝馬は後に桜花賞馬となった。「大きいところにいける内容。満足です」と、かつて牝馬3冠のアパパネを管理した国枝調教師も手応えを口にする。この後は状態をみて(桜花賞)トライアルをどうするかなど決めていく。
父ロードカナロアに初重賞をプレゼントした孝行娘の馬名の意味は「美人とされる顔の目の形」。末脚の切れるアーモンドアイが、牝馬クラシック戦線の中心に躍り出た。 (山口大輝)
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アーモンドアイ 父ロードカナロア、母フサイチパンドラ、母の父サンデーサイレンス。鹿毛の牝3歳。美浦・国枝栄厩舎所属。北海道安平町・ノーザンファームの生産馬。馬主は(有)シルクレーシング。戦績3戦2勝。獲得賞金4625万5000円。重賞初勝利。シンザン記念は、国枝栄調教師、戸崎圭太騎手ともに初勝利。馬名は「美人とされる顔の目の形」。
【シンザン記念】7番人気ツヅミモン、収穫の2着賞金加算
©サンケイスポーツ
1月9日(火) 05:07
第52回シンザン記念(8日、京都11R、GIII、3歳オープン国際(特指)、別定、芝・外1600メートル、1着本賞金3800万円 =出走11頭)7番人気のツヅミモンが、2着に粘り込んだ。好スタートから2番手につける積極的なレース運び。直線に入って先頭に立ち、押し切りを狙ったが、ゴール寸前で勝ち馬にかわされた。
秋山騎手は「勝ち馬が強すぎましたね」と切り出し、レースについては「調教の動きがよく、手応えを持って挑みました。実際に二の脚が速く、楽に前々に行けました。(2着で)賞金加算できたのは収穫です」。キャリア2戦目で、手応えを得た様子だった。
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【シンザン記念】レースを終えて…関係者談話
©サンケイスポーツ
1月9日(火) 05:06
◆浜中騎手(カシアス3着) 「普通なら秋山さんの馬(ツヅミモン)との1、2着なんですけど…。勝った馬は強すぎました。負けましたがレースセンスがありますよ。馬場の悪いなか、よく走っています」
◆M・デムーロ騎手(ファストアプローチ4着) 「跳びの大きいこの馬には内枠は厳しかった。“ヨーイ、ドン”の競馬は合わないし、エンジンのかかりが遅かったね。最後は伸びていたけど…」
◆藤岡康騎手(カフジバンガード5着) 「ゲートのなかで“前がき”をして体勢の悪いときにスタートしたのが…。馬場を考えて前で競馬をするつもりが、できませんでした」
◆川田騎手(スターリーステージ6着) 「思っていたよりも頑張ってくれました。馬場にノメりながらも、ゴールまでしっかりと走ってくれましたよ」
◆松山騎手(ベルガド7着) 「スタートがよく、馬の後ろで折り合いもついていた。馬場もこなし、直線を向いてからも一瞬は反応したんですがね」
◆武豊騎手(プリュス8着) 「左を向いて走っていたロスがあった。馬場については、よく分からない」
◆松田騎手(ブランモンストル9着) 「体に芯が入っていないので、緩い馬場は厳しい」
◆幸騎手(ヒシコスマー10着) 「後ろから、この馬の競馬を。馬場の影響もあったと思います。良馬場でどれだけやれるかですね」
◆丹内騎手(マイネルエメ11着) 「周りの馬が強かったですからね。よく頑張っていますよ。また自己条件で…」
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