15日の阪神8Rで行われた第16回
阪神スプリングジャンプ(4歳上障害オープン、J・GII、芝3900メートル、12頭立て、1着賞金=4000万円)は、
江田勇亮騎手騎乗の4番人気
ケイアイドウソジン(牡8歳、美浦・
田村康仁厩舎)が
オースミムーンとの叩き合いを制して優勝。障害入りから3戦全勝で、平地(
ダイヤモンドS)に続く重賞Vを達成した。タイムは4分23秒7(良)。
テイエムハリアーと
アドマイヤツバサが3番手以下を大きく離して先行。2番人気の
アシュヴィンがレース序盤に落馬で競走を中止し、最初のスタンド前でも
テイエムドンマイが着地時に故障して競走中止とアクシデントが続いたが、その後は流れも落ち着いた。襷コースあたりで3番手以下も徐々に追いつき、向こう正面に差し掛かると人気の
オースミムーンも好位まで上昇。終始、3~4番手にいた
ケイアイドウソジンとともに4コーナーでは前をかわして最終障害に向かう。人気の
オースミムーンがいったん前に出たが、最終障害を飛越した後に失速。
ケイアイドウソジンが豊富なスタミナを発揮して伸び返し、見事に障害3戦無敗での重賞勝ちを果たした。平地&障害の重賞勝ちは、2001年
東京ハイジャンプの
カネトシガバナー(同馬は03年にも
阪神スプリングJ優勝)以来、13年ぶりの快挙。3馬身1/2差の2着が
オースミムーンで、2着から2馬身1/2差の3着が6番人気
アドマイヤトライだった。
ケイアイドウソジンは、父
キングカメハメハ、母ブリーダーズフライト、母の父Cutlassという血統。北海道新冠町・村田牧場の生産馬で、亀田和弘氏の所有馬。通算成績は42戦11勝(うち障害3戦3勝)。重賞はGIII
ダイヤモンドS(2012年)に次いで2勝目。
田村康仁調教師は
阪神スプリングジャンプ初勝利。
江田勇亮騎手は11年
オープンガーデンに次いで2勝目。
江田勇騎手は「平場を使っていたときも長めの距離を使われていましたし、スタミナがあるのは分かっていました。ただ初めての距離でもありますし、ある程度の位置で構えて動いていこうと考えていたんですが、2周目に入ってからも手応え十分。ダートの部分をまたいだところで少し置かれましたが、直線で芝の部分に入ると、2着馬と接触するようなところがありながらもしっかりと伸びてくれました。跳びや回りも問題がありませんでしたよ」と人気馬を競り落としての重賞Vに胸を張っていた。
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